キツカッタ…

心も身体も。

やはり何も解っていない
T氏。

怒り通り越し
もう
この手が汚れてしまった気がして
何度も手を洗う。

お客様他に来たら
もう
不機嫌モード突入
それでも
なんとか
アタシのどこかに触れていたい。

強引に引き寄せる手を
一度は誤魔化した。

二度目
もう
何もする気になれなく
手を握られ
膝の上に置かれた。

帰りの際
又
キスをねだられた
一回はシカタナイ
軽く
それでも
唇を剥ぎ取ってしまいたい程嫌だった

なのに
又
抱き寄せる
オモムロに顔を背けた。

背筋がたまらなく
泣いた。
でも
あんなヤツの前でなんて
絶対に泣かない。

こんな夜は
このまま眠ろう
薬ものんだ
明日は
楽になっているだろう…。