スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

怪我と弁当は自分持ち

今日はつまらぬ小さいことを話しましょうか。


「怪我と弁当は自分持ち」という言葉を私が就職したてのころ、ある年配の方がおっしゃっておりましてね。

昔から言い古されたことばだと、当時は私、思ってまして、あんまり重要なことばだとは思ってなかったんですよ。


今日、とあるところに出張があり、社の車に荷物を積んで、台車も積んで、出かけたわけです。

そしたら、私、ちょっとスラックスに台車の金具をひっかけてしまい、スラックスがでんせんしてしまったんですよ。

上下オーダーメイド30万オーバーのそのスラックスですよ。後悔。
もっとしっかりしていればよかったのに‥と思いました。

これ、仕事で損害を被ったわけですけど、誰が補償してくれるわけでもないんです。仕事ではこうしたこと、いわゆるミスがないことを前提として業務を遂行しているわけですからね。

で、思ったんです。

今回はスラックスで済んだ。でも、これと同じように、体を壊したらどうなるのだろうか、と。

「企業戦士」みたいに激しく仕事をして、自分の体もかえりみず職場に尽くして、その結果、倒れたりしても、それは「怪我と弁当は自分持ち」なんですよね。

以前、達観したようにおっしゃっていた上司のことば、今日はなぜかフッと思い出されて、そういうことなんだな、と思ったんですよ。


やっぱり「怪我と弁当は自分持ち」なんです。体とかを壊さないように、被害を被らないようにうまくかわしながら仕事をやることが必要なんじゃないかと思ったりして。

確かに、例えば震災後の東京電力福島発電所の職員の方みたいに、仕事上時には命がけの業務もあるかもしれません。
自衛隊の方々みたいに、万一の、大変な事態に逃がれるわけにはいきません。それはわかる。その人達しかできないような仕事です。その場合は最大尽くさなければならない。

要は、命がけのときには命を落とさないように細心の注意で集中し、命がかからないような時には少なくとも体を壊さないように、怪我をしても自己責任なのだから、そうした時には被害を避けるような行動が大事なんだと思ったということです。


ところで、災害といえば、人はどうしたら災難に合わないようにできるのだろう。

備えよ常に、と私が小学生のころ入っていたボーイスカウトで言われていたんですが、まずそれは必要。常日頃、事態を予想して備えることは大事。
確か、かつてのアメリカ大統領のチャーチルが言ってました。聞いたわけではありませんが、格言みたいな言葉としてあります。「晴れているうちに屋根を直しておけ」と。

でも、備えられない事態もこの世にはありますよ。今回の災害のような。予想もできないようなことが。

こうしたこと、避けられないのでしょうか。

超能力者とか、予知能力とか、虫の知らせとかある人でなければ避けられないのでしょうか。

だんだん悩んできたぞ。

今回のような災害って、結果として最悪と言われる場所に住んだりしていた方は、助かる方法はなかったんでしょうか。

何にもわるいことをしていないのに、ああした津波とかが来たら避けられず命を落とすしかなかったんでしょうか。

どうすればよかったんでしょうか。


確か昔の高名なお坊さんに良寛さんという方がいらっしゃり、「雨が降ったら濡れるがよき候、しぬときはしぬがよき候」とか確かそんな感じでおっしゃっておりまして。

世の中には避けられないものがあって、そうしたものが来たら、やはり避けられないのだから、それを踏まえいつでも悔いがないようよく生きなさいということだと思う。そう解釈する。


人生においても怪我と弁当は自分もち。

そうしたことも踏まえ、いろいろなことに備えながら、よく生きなければいけないなと思っている。
前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2012年01月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
アーカイブ