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落としたお守り




先日、身につけていたお守りがなくなっていることに気付いた。



翡翠の美しいお守り。


大事にしていたお守りだったのに…


お守り、なくしてから、「今頃、炎天下で熱い地面にいるのではないか、小石とか砂のところに落ちて傷付いているのではないか」とか、「今頃は星空の下、私の手もとに来たくて待っているのではないか…」とか、ずっとくよくよ考えている。


あの日出かけた先を思い出し、ずっとくよくよしている。


今週土曜日には、探しに行こう。
行かなければならない。



大事なものは、なくして初めて、ほんとうに大事だったことに気付いたりする。


いつもあるべきもの、こと、人とか、ほんとにそうなのだ。


何事もない平凡なこと、いつもあるべきこと、ものがある、そういったことが、ほんとうはいちばん大事なことなのではないだろうか。


そうしたことを、あれからずっと考えている。
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