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小さい白いにわとり

最近、酒・ウイスキーにはまっている。

画像は、ボウモア・ダーケスト15年と、ラフロイグ10年。アイラ島の逸品。



さて、以前は生きる意味を自分にしょっちゅう問うていたけど、最近はその感覚にも麻痺してしまい、苦しみながらもただばくぜんと、日々をやり過ごすようになってきている。

何げない毎日が、風のように行き過ぎていく。
中村雅俊さんの歌にそんな歌詞があったな。




生きるのは苦だ。修行。


人は何でつらいのに働くのだろう。働かなければならないのだろう。


しかし。
私は、その答えは、小学校低学年時代に道理としてすでに深く納得しているはずなのだ。



小学校低学年のころ、国語の教科書に、小さい白いにわとり、という話が載っていた。

忘れもしない。


当時の先生が、PTA参観日に備え、曲まで作ってオルガンをひいて私らに歌わせていたので、いまだに内容を曲とともに覚えているのだ。


こんなのだった。



小さい白いにわとりが、みんなにむかっていいました。
この麦だれがまきますか。
ぶたはいやだといいました。犬もいやだといいました。ねこもいやだといいました。
小さい白いにわとりは、ひとりで麦をまきました。

小さい白いにわとりが、みんなにむかっていいました。
この水だれがまきますか。
ぶたはいやだといいました。犬もいやだといいました。ねこもいやだといいました。
小さい白いにわとりは、ひとりで水をまきました。

小さい白いにわとりが、みんなにむかっていいました。
この麦だれが刈りますか。
ぶたはいやだといいました。犬もいやだといいました。ねこもいやだといいました。
小さい白いにわとりは、ひとりで麦を刈りました。

小さい白いにわとりが、みんなにむかっていいました。
この麦だれがひきますか。
ぶたはいやだといいました。犬もいやだといいました。ねこもいやだといいました。
小さい白いにわとりは、ひとりで麦をひきました。

小さい白いにわとりが、みんなにむかっていいました。
このパンだれが焼きますか。
ぶたはいやだといいました。犬もいやだといいました。ねこもいやだといいました。
小さい白いにわとりは、ひとりでパンを焼きました。

小さい白いにわとりが、みんなにむかっていいました。
このパンだれが食べますか。
ぶたは食べるといいました。犬も食べるといいました。ねこも食べるといいました。


・・・



お話はここで終わっています。


にわとりが、ぶた、犬、ねこにパンをあげたのか、あげなかったのか、どう言ったのか、答えはなく、私はいまだに、その答え、わからないでいます。




私らは、社会資本を意識せず使っている。


道路、電気、鉄道、バス、上下水道、病院、学校、民間の店とかさまざまなものを。
使っている。
使わせてもらっている。


しかし、使いっぱなしではだめなのだ。

自分でも、社会資本を作ったり、維持したり、商品を作る者などらに、その対価を支払ったり、労力を提供しなければ、不公平なのだ。



だから、私らは、苦しくても、生きる以上は働かなければならないのだ。


最近、このあたりまえのことをも忘れがちになってきている。


物語のぶたにはなってはいけない。



酒をなめながら、明日へのやる気を練ろうと思ったりしているボスなのでした。









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