不思議なことといえば、以前私が車を運転していたとき、なぜかしら突然、悲しげな感じがしてきたのです。


どこからか悲しげなものが来て、何かキューキューとか苦しげな音とか。聞こえてきて。





なんだろう、と思いました。





信号で止まったとき。


それが何だかわかりました。






長年愛されてきたであろう車の残骸を大量に積載したトラックが右折レーンに来たのです。


それぞれが10万、20万キロ、あるいはそれ以上の距離、長い長い時間を、持ち主と過ごし、そして捨てられてしまった車たちです。



私には、声にならない声として聞こえてきて、ただただぼーっと眺めるしかなかったのでした。



画像はそのとき、ハッとしてスマホ撮りした悲しい車たちです。