今回は私が2009年11月6日の記事です。
・〜・〜・〜・〜・〜・〜
さてと。
今日は「虫の知らせ」というお話ですよ。ワクワク‥
いや、ワクワクではないな、厳かに。
虫の知らせって、虫に白瀬さんって名前を付けて「虫のしらせ」とかという話ではありませんよ。
「♪蜂のムサシは死んだのさ」みたいな。そんなんじゃありません。
虫の知らせについては私、すごい話を聞いたことがあるんですよね。
皆さんにお願いです。
これは実話で、人間の死に関わる厳かなことがらです。どうか、お気持ちを鎮めてお読みください。そしてできれば、読んだ後、お手を合わせてくださいますか…
さて、私の母親は以前、衣類販売をしておりましてね、その母の同業者にあるおじさんがいたわけなんですよね。私も面識があります。実直そうな、まじめそうなおじさんでしたよ。
で、これは母が実際、そのおじさんのお客様から聞いた話なんですがね。
そのお客様がおじさんにある着物の仕立てを注文したんですって。
で、仕立て上がりの日時を決めたわけなんですって。
で、仕立て上がり当日、そのおじさん、商人として当然ですが責任感がある方で、お客様との長年の付き合いで約束を破ったことがない方です。お客様は約束の時間にお茶を入れる準備をして、おじさんが時間どおりに来るのを待っていたわけなんですよね。
その時間。
当日は晴れ。でも、そのお客様が待っていたところ、突然家の中が暗くなり、家全体の戸が激しくガタガタガタガタと揺れ出したんですって。家全体が揺れる感じだったんですって。
お客様、気持ちわるくて気持ちわるくてですね、あれはいったいなんだったんだろうと思ったわけなんですって。
で、お客様、おじさんを待ち続けたんですが
おじさん、来なかったんですよね。
ちょうどそのころ、おじさん、自宅で、亡くなっていたんですよね…
脳血管性の病気で。
お客様、そして私の母が思うに、そのおじさん、責任感がとても強かった人だから、体が動かなくなっても、気持ちだけがそのお客様のお家に飛んでいって‥着物を時間どおり届けたいという気持ちだけが飛んでいって、お客様のお家を激しく揺さぶったのではないかと言い合ったというんですがね…。
なお、その日、その時刻には、まったく地震もなく、ジェット機も飛んでいなかったことを確認しています。
………
虫の知らせって、直前に来るとは限りません。
私の祖母も意志が強い人で(意志が強いからってこうだとは限りませんが)、すごく強力、かつ驚愕する形で虫の知らせをなさいました。
今日は述べません。ご本人に伺いを立てて了承をいただいてから、機会があったらお話しいたしましょう…
虫の知らせ‥人間ほどの高等生物となると、やはり長年生きてきた最期の思いを、有意識・無意識問わず何らかの形でメッセージとして伝えたいと思うのではないでしょうか。
亡くなる2日くらい前にも虫の知らせをなさりにいらっしゃることがあるという話も聞いたことがあります。
大事な方とお別れするとき、できるだけその方のそばにいたいと思いませんか。
私はその人の厳かな連絡、虫の知らせをちゃんとキャッチしたいと思っているのです。
旅に病んで 夢は枯野を かけめぐる
芭蕉
素敵なお話しですね(^ω^)
虫の知らせといふものは、送る側、感じる側の両方が通じ合わなければ不可能やと思います(・∀・)
届けたひ…と贔屓にしてくれたお客様を強く思ったおじさん。
きっと、感謝の念や謝罪の気持ちもあったのでせう。
そして、言ってしまえば、只の出入り職人のおじさんを、もてなそうと、お茶を用意し、着物を楽しみに、出来栄えに絶対の信頼を置いて待っていたご婦人。
この二人だからこそ伝わった虫の知らせやと思いますです(・∀・)ノ
ぅん。素敵