暑いですね。

ペンギンさんでお涼みくださいね(なんだこのハートは(笑)マタカ)



私、先週の土曜日に仕事でとあるイベントの開会式に臨んできたんですが、その帰りにいつもは通らない地元の産直(産地直売所)に寄ったんですよ。


産直のレジには50歳位のお姉さんと80歳位のお母さんがいらしてましてね。
ちなみに私は年上の女性には「お姉さん」、「お母さん」という言い方をするんですが。本人には決して「おばさん」「おばあさん」とは言うことはありません。


で。私はそこで野菜とレトルトカレーとワカサギの佃煮を買おうとして、レジに行ったんですが。

驚きました。
50位の女性の方の手が、いい手をなさっておられるんですよ。


きれい、というわけではないのです。
白魚のような指、とかではないのです。

なんというか、奥ゆかしい女性の手なのです。

ご苦労なさり、でも、日焼けに注意し、労働なさりながらもちゃんと女性らしく(女性らしいという言葉も語弊があるのですが)お手入れなさっておられる「じつにいい手」、もっと言えば色っぽい、そんな手だったのです。

で、改めてその方のお顔を見てみると、


地味ですが、しっかりなさっておられ、やはり美しいんですよ。


しっかりした女性なのだな、というのがわかるお顔立ちだったんですね。

もちろん、それはそれで、私は買い物をして、産直をあとにしたのです。




さて。

平日、私は仕事帰りにはよくスーパーに寄って食材を購入します。

火曜日もいつもどおりスーパーの第2入口近くの宝くじ売り場でミニロトを購入し、あと、その辺に車を止め、車のレザーシートを磨いていたのですが。

隣のワゴン車に台車を着ける方が、「こんにちは」とおっしゃるのです。



私はわからなかった。どなたでしたっけ。


「産直にいらしてましたよ‥ネ」
その女性はおっしゃるのです。


「ああ!あのときの。思い出しました。覚えてますよ。美しい方だなと思ってたんですよー。」


なぜそんなハイなことをしゃべってしまったのかわかりません。

きっと、嬉しかったのでしょう。あと、あのときは暑かった。


なぜかしら話が弾みました。
その方は農園で作られた野菜をそのスーパーに卸しておられること、私のことを印象深く覚えてくださっておられたこと、産直には週半分行ってレジをなさっておられること、とか。


私はいつもそのスーパーで大量に野菜を買うのですが、今後はその方の農園の野菜を買いますよ、と伝えたりしました。

その女性はとてもうれしそうだった。


「また産直、いらしてくださいね」とその女性はおっしゃってました。


私は、「こんなことってあるんだな。縁だな(ヘンな意味じゃなく)。」とか思いました。



そうしたことはあったのですが、私は産直に行くことはなく、今日もいつものスーパーで、あの方の農園の野菜を買っていたのです。


ふと見ると、そのコーナーにあのお姉さんがいらっしゃるではありませんか。

私はちょっとうれしくて声をかけました。


お姉さんは汗だくで頑張っておられました。

化粧はせず、素顔で、ほんと文字どおり汗だくで頑張っておられるお顔でした。


でも。

女性なんですね。「ああっ」とかはずかしそうに片手でお顔を隠して、倉庫の方に行ってしまわれたんですよ。

素顔で、汗だくにしておられる姿を見られたのが、はずかしかったのでしょう。


でも……


私は言いたかった。

「ご安心ください。素顔で頑張っておられるあなたは、とてもすてきで美しかったです。」