テレビはできるだけ見ないようにしている。


新聞の番組欄を見て、極めて少ない番組を選んで見るようにしている。

ニュースとか、旅番組とか、料理番組とか。


バラエティー番組は気晴らしに見る方とかいらっしゃり、もちろん否定はしないしできないが、個人的にはきらいだ。
個人的には見る意味、意義がない。
得るものがない。
見ていてむなしい。
何も残らない。


今日テレビで家人がなにげにバラエティー番組をつけていた。
川柳の空欄を当てるクイズで、最終に罰的な業が与えられるというもので、最終的に冬の時期、滝業が与えられるというものがあった。

で、タカトシのタカさんが滝業をするハメになり、本人はいやがっていたが、罰としてやっていた。


こうした個々の極めて限定された番組にケチをつけるのも刹那的でいやだけど、私はほんと、見ていていやだった。


いまどき、わるさをしたとか、本人が希望していたとかでないのに、あんな荒い罰的なことを与えて、視聴者が「ギャハハ‥」とか笑う時代だと番組制作者は思っているのだろうか。

芸人にハードなことをさせて、たまに芸人がケガとかして、テレビ局では「今後このようなことがないよう注意します」とか、昔からしょっちゅうやっているのは、あれは何だったのか。

出演者が苦痛を感じている風景について、視聴者が見て笑ったり、日ごろのストレスを発散するとか気分がよくなるとかの状況があるとすれば異常だし、テレビ局側がそういうものだと思って番組を制作しているとすれば、これもまた異常だ。

これを若い人が見て快感を覚えたり、こうしたサディスティックなことがあるのはふつうのことだと思うようになったりする土壌になりはしないだろうか。

仮にタカさんが心臓マヒにならないように特殊なインナーとかを装着していたとしても、視聴者はそんなのはわからない。
クイズにまけただけで、割に合わないハードな罰を受けている事実しか表面に出てきていない。


私は見ていて非常に腹立たしかった。


とにかく、出演者が心臓マヒとかケガとか骨折とかをする可能性があるとか、苦痛に顔を歪めるとか、そうした罰ゲーム的なものが目的になるような、ウリになるような、そんな作りの番組が世の中からなくなることを願っている。