■華桜戦記/アルバムA■

※感謝※hit※ ■華桜戦記/アルバムA■

■崩壊の後に■

話題:毒抜き
■”よし決めた・・・!!!”


”え・・・!???”

”俺達将来結婚しようぜ・・・!”兄貴達”みたく・・・!”



『カセン・・・!!!』

「はっ!???」
その声に眠っていたカセンは目を覚ます。


ぱちり。


目の前は真っ黒な暗闇の空間であった。

「!??・・暗闇・・・!???」
”ココは・・・?”

・・・・

「ソレが・・・」
戒が口を開くと今度はその後ろかが声が聞こえてきた。

「どうやら俺達は奴の”妖術”で魂として吸収されたらしいー・・・・」
ザッ・・・・

”!??”

久しぶりに見たそのお顔。少しやつれたようなそんな雰囲気が漂っている。

”厳武様・・・!!!”

「厳・・・・!!!」
駆け寄ろうとしたカセンの腕を戒が掴む。

「待て・・・!!!アイツはお前を騙してそそのかした”敵”だぞ・・・!!!!」

”近づくな・・・!!!!”
どこかで聞いたようなセリフ。過去にもこんなことがあったのかもしれない。

でも・・・


「でも戒、私は・・・」

”厳武様の・・・!!!!!”

「・・あまり動かないほうがいいぞ。カセン・・・」
厳武が静かに語り始める。

「今は麗姫と王蘭がシールドを張っているが、ソレが切れれば”俺達”は完全に吸収される」

「きゅ・・・”吸収される”って・・!??」

”まさか・・・!???”

外では大きながたをした乱鬼が異変を感じ取っていた。

”!????”

何だ・・・?

”力の吸収が妙に遅い・・・・?”


・・・・・

『こざかしいな・・・・・』

そう言って乱鬼は議ギリと歯を食いしばる。

「まぁ・・・外の様子くらいなら今の俺の力でも見せてやれるが・・・・・」

そういった厳武の頭にはいつもの冠がかぶさっていなかった。

「・・・!????」”厳武様!???

”冠が・・・!?????”

驚くカセンに厳武は低く告げる。

「・・・・そういうことだ。”冠”がなくとも妖術くらいなら・・・・」

”!???”


ここで周囲の偵察をしていた白刃が駆け寄ってくる。

「兄さん・・・!!!!」
”シールドの外に・・敵の触手が・・・!!”

ポゥ・・・・

「まずいな・・・・」
傍に居たダイナがやっと口を開く。


”今この中で”力”が使えるのはー・・・”



戒が周りを見渡す。

麗姫。王蘭。白刃・・・そして数々の仲間達。

”刀を使えない俺達以外か・・・・!!!!!!!”
十分に数は居る。

だが・・・

”クソ・・・”こんな大事”な時に・・・”



”俺は戦うことが出来ないのか・・・・!!!!!”

『・・・!!!!』


「双龍・・!???」
ソレに反応したのは双龍であった。
『感じる・・・マスターの・・声が・・・・!!!』

”!????”


生きてる!??・・・もしかして・・・皆・・!!
まだ”アイツ”の中に・・!???

さぁぁと髪を揺らす乱鬼。
彼らは確かにその中で生きていた。



「鬼喰い発動・・!!!!!」
ザァ・・・

”キュン”
その”男”が手をかざすとシールドの外に居た触手はいっせいに姿を消した。

「!!・・里利・・・!!!!!」
白刃が嬉しそうに顔を向ける。

「目が覚めるのが遅くなってスミマセン。・・・・厳武さん・・・」
それはいつのも里利だった。

「さっき”外の様子が見える”言いましたよね。」
”蘭姫は・・・・”外の様子はどうなってるんです・・・!????”

そう言って里利が話しかけると「それは・・・」
と厳武が返す。

額に飾られた目玉の飾りが光りだすと彼らの前に大きなスクリーンが現れた。

”!?????”

オオオ・・・・・

「!???蘭姫!!!!???」
最初にソレを感じ取ったのは麗姫であった。

”蘭姫・・・!???”あれが・・・!????
それはまるで光の龍が羽衣のように彼女を包む。

”神々しいー・・・三匹の龍を従えたー・・・アレはまるで・・・”

”天女!???”

「あっはっはっはっはっは!!!」
途端に笑い出す乱鬼。
「綺麗だよ、君。・・・凄い。凄いや・・・・!!!」

”絶対僕のものにする!!!”
素直に吐き出された言葉に蘭姫は一瞬赤くなった。

「・・・!!!お前・・・!!!!」
この性格にはどうにも悪意を感じきれない。

「いいから皆を返しなさい・・・!!!!」

そういう蘭姫に「嫌だね!!」と返す乱鬼。
しかし。ドクン・・・・!!!と、体の中では更に異変が起こっていた。


”何だ・・・・!???”


---
「蘭姫の姿を見て勇気がわきました。」
提案があります。皆さん・・!!!

”貴方(あなた)方のその命”
「一旦僕にお預け下さい!!!」
里利が手を振りかざすと付近に居た雪白や菜霧の姿が光へと変る。

”!?皆の魂が・・・!???”
驚く白刃

「オイ!!里利(ぼっちゃん)!!!お前。何のつもりだ!!!」
先ほどのやり取りもあってからだろう。戒が怒り声を上げて悟りの首元を掴む。

「そうか・・・!!」
それに真っ先に気づいたのはダイナであった。

「”姉さん達の”シールド”ごと僕の身体に詰め込んで皆を守ります!!”」

その上で・・・
「内部から”鬼喰い”の力で穴を開けます・・・!!”

できれば敵の力の源。”王印”を狙いましょう。

「僕と白刃さんだけでやれるはずです・・・!」

”白刃さんも妖術使い・・・”
「飛んでください・・・!!」
そう言って里利が白刃を向く。
その表情は真剣そのものだった。

”里利・・・”
「分かった。外に出れんならお前に”命”を預ける。」ポンと里利の肩へと手を置く戒。

「但し、あんたはついてくんな・・・・!!!」
”コレは俺達の戦いだ・・・!!”
そう言って戒が厳武のほうを見やると厳武は「あぁ・・」と顔色一つ変えず答えた。

「それで構わない・・・・」

そう言った彼にカセンが駆け寄ろうとする
「厳武様・・・!!!!」
”厳武様が残るなら私も残ります・・・!!!”
そういって近寄るカセンを抱きとめる戒。
「オイ・・カセン・・コイツは・・・!!」
気持ちは分かるが元は敵。現実世界へ帰ったら何をしでかすか分からないー・・・と

戒がそれをなだめた途端。ぎゅっと誰かが厳武の服をつかんだ。

”白刃・・・・!??”
厳武がソレへ振り返る。

「外に出た後皆の魂を身体に戻すには”貴方”の力”が要ります。”兄さん”」
白刃の顔もまた真剣であった。

「僕は貴方をとがめません」
澄んだ瞳が厳武を見やる。

”一緒に戦いましょう・・・・!!!!”


---


「よっしゃぁ・・・!!!!”
ポゥ・・・
戒もまた光の塊へと姿を変える。

「帰ったらハデに城を壊すぞ。戒・・!」
ダイナもまた承諾した。
「そしたら一緒に”式”を挙げましょう。ダイナ”」
麗姫もまた笑顔で変る。

”厳武様・・・”
カセンも心配そうにしていたがキラキラと光りだす。

「行こう、兄さん・・・”僕はー・・・”」

”ずっとこうして”貴方”とともに戦いたかったー・・・!!”


・・・フッ・・・

「お真に言われたら仕方ないな・・・・・」
そう言って鬼ではない厳武は目を閉じると自らの意志で光の塊へと姿を変えた。

キラキラとした光が里利の手元に集まった。

『それじゃぁ行きましょう。白刃さん!!!!』

あぁ・・!!!

白刃が里利を抱えて翼を広げる。妖の血を引いた彼は”鬼喰い”への耐性を持っている。

バサァ・・・

”狙うは王印ー・・・!!!!敵の”力”の源だー・・・!!”

「こしゃくなああああああ!!!!!」

オオオオ・・・・

外では”乱鬼”が雄たけびを上げていた。
「やっと手に入れた”自由”と”力”なんだ・・・!!!お前らの好きにさせるかあああああ!!!!」

・・・・
ソレを見ていた蘭姫が語りかける。

『貴方のソレは”自由”なの?』

「え・・・?」

自由奔放に見えたソレが途端に小さな子供に見えた。

「本当の”自由”ってモノはもっと・・・」

”暖かくて幸せなモノだと思う。”

白刃・・・・

戒・・・カセンさん・・・みんな!!!

「皆”個性”あってこそ自由なの・・」

『一人ぼっちの”自由”なんか”自由”じゃないわ・・・!!!!』
何かにしかりつけるようにそういう蘭姫。

「君に何が分かる・・・僕は・・・!!!!」
と・・・

途端に蘭姫が”乱鬼”を抱きしめた。

「寂しかったんだね・・・」
ぎゅ。

”!???”
「”皆”が戻ったら”貴方”も”私”も”一人じゃないのー・・・”」

だからー・・・

『こんな戦い・・・”もうやめようー・・・!!”』

ポゥ・・・



ギュウウウウウン・・・・!!!
乱鬼の王印が光りだしたと思うとそから何かが飛び出した。

”コレは・・・”

”体が・・・・”縮んでいくー・・・””



”蘭姫ー・・・”





***
リンゴーン・・・・


わいわいと賑わうその里の中心でその式典は行われた。
「あーあ。ダイナと麗姫の結婚式かぁー・・・・」
屋根の上に座り込みながらカセンが頬杖を付く。

・・・・・・

「なんなら俺らもするか?カセン?」

その下で立っていた戒がにこりとカセンの方を向く。

かぁあ・・・・
「ばっかじゃない・・・!!!」
そう言ってカセンは戒にとび蹴りを入れた。

流石に屋根の上からだけあって派手な音が鳴る。

「一時はどうなるかと思ったが・・・」
そう言って城から差と炉見下ろす雪白に
「平和が戻りましたね。」と返す月代。
その額にはしっかりと王印が刻まれていた。

”氷のクリスタル城ー・・・”
魂が開放された瞬間に崩れ落ちー・・・

そして・・・

”わぁぁと”皆”が蘭姫にかけよった。”


「蘭姫も嬉しそうでしたね”新しい”弟が出来て・・・」
そう言って目を細める月代。

「お姉ちゃん・・・v」
てってってと笑顔で付いてくるその小さな少年。
「何でついてくんの。乱鬼」
そう言っていやそうにする蘭姫に
「だって僕、お姉ちゃんが好きなんだもんv」
と。一回り小さくなった”乱鬼”はそう告げる。

あきれ果てる蘭姫。それとは別の場所。里と外界の境目で、白刃は兄と対峙していた。

「”兄さんは・・・”里には残ってくれないんですね・・・」

「あぁ・・・」
白刃に背を向け、頭には冠が付いている。

「俺はココを襲った身だ。”式”が終わったら出て行く・・・・”
そう言って何かを遮断するように瞳を閉じる厳武。

”兄さん・・・・”

本当は・・・”優しい人なのにな・・・”

ソレは白刃だけが知るヒミツ。
彼はカセンにもダイナにも・・そして時に白刃にも優しく接していた。

その不器用な優しさを知る者は少なかったが今回の戦いで気づいたものもいただろう。


「兄さん・・・!」
白刃がそういうとやっと厳武が振り向いた
「ん?」

「またどこかで・・・・貴方に会えますよね・・・・・?」

・・・・

「あぁ・・・・」


そう言って厳武はまたどこかへと消えていった。



---

【そして私達の戦いは終わったーーー】

そしてそこから事態は”人間界編”へと移ることになるー・・・

しかしそれはまた”別の話”


■破邪鬼伝*乱鬼/完■

■王の器■

話題:毒抜き
■厳武をそそのかすのは簡単だったー・・・

持っていた”夢”と”野望”に少しだけ力を加えれば簡単に手ごまになったー・・・

妖王である”父”を殺し王に君臨した男。
しかし”弟想い”の心が奥底にあったのは誤算だった・・・・

”ソレが今向かって来るー・・!!”
華桜の”無等角”と共にー・・・!!!!



10年・・・・・”長かったー・・・”


初期の目的では”無等角”の”器”を手に入れるつもりであったー・・・

しかし今はハンパ者とはいえ”代わり”が出来た。

”華桜里利”

脆い”器”の欠陥品といえども今は使える。・・・・壊れてしまう前に”器”を変えれば問題ない。

”あぁ・・・生まれてくる子の鼓動が聞こえるー・・・”
”きっとこの子も器同様ー・・・・”無等角”の鬼になるはずー・・・!!”

「早く生まれておいで。私の大切な”新世界の子”」

その名は”乱鬼(らんき)”

”世界を滅ぼすものー・・・!!!”




ハァハァ・・・
「もうやめろ、坊ちゃん・・・お前・・・・」

”血だらけじゃねぇかー・・・・・”

脆い器の欠陥品、そう呼ばれた彼はもう限界に来ていた。
ブシュウウ・・・切られても居ない腕から血が噴出す。

・・・・
「あなたが死んだらそっちの”女”を”力”ごと頂きます」
そっちの”女”そう呼ばれたカセンは
心配そうに二人を見つめる。

”戒も里利も傷付いてるー・・早く手当てしてあげたいー・・・!!!”

『この戦いー・・・”意味”があるのー・・・!????』

一体・・・何のため・・・”私達は戦うの・・・!????”


”蘭姫・・・”

オオオ・・・・

蘭姫は白刃の腕に抱かれまだ階段を回っていた。
”良く考えると白刃と二人きりだー・・・”

でも・・・・


ちらりと覗いた先には壁に埋まった”三獣鬼”の姿が見えた。

”三獣鬼・・・・!”
雪白様・・・菜霧・・・・・

”母さん・・・・!!!”

みんなが居ないとやっぱり寂しい・・・・!!

私がもっと強かったら皆を守れたかもしれないのに・・・・!!!!!


・・・・”白刃・・・”
白刃もきっと傷付いてる。お兄さんの事で・・・・でも半面で・・多分・・・・

”凄く心配してるんだと思う・・・・”お兄さん”の事・・・”

”私だって”兄さん”のことが心配だものー・・・!!”

戒・・・カセンさん・・・!!!!!

”兄さんをー・・・・助けてー・・・・!!”


「おいおいコリャ・・・。上の階も穏やかじゃねぇなあー・・・・」
やっと魔物を片付けたのかダイナと麗姫がやってきた。
しかし。


「戒・・・!!!!!」
カセンの叫び声がとどろく。
里利に捕まり力を吸い取られる戒の姿。
・・・・・

「雑魚がまた”4人”に増えましたね。・・・いいでしょう・・・!」

バッ・・・
首をつかんで引き寄せていた戒から手を離す里利。

ドサリ。床に落ちた戒は息をしていなかった。

「皆まとめて”王”の餌に献上しましょうー・・・!!!」



・・!??

”王・・!????”
その言葉に反応するダイナ

”ソレが今回の崩壊の黒幕か・・・・!!!”


「”あぁ・・・生まれる・・・・!!”」
私の”可愛い”・・・”王・・・・”!!!!


ヴゥゥン・・

「何・・・!?????」
ソレは急な異変であった。

「埋められた・・・みんなが光ってる・・・!???」

ポゥ・・

”王に力を・・・・”

「白化(はくか)していく・・・・!???」

これは・・・”妖術・・・!????”

「”妖(あやかし)系の魂を抜く技だ・・・!!!!”」
妖の王を父に持つ白刃にはその異変がすぐに分かった。

「急ごう・・・蘭姫。最上階へ!!!その先に”何か”がいるー・・・!!!!」
天井をぶち抜いて上を目指す白刃。

”おぞましい力を持った・・・・何かが・・・・!!!!”

メリッ・・・・

途端に殉華の腹に異変が起こる。

「え・・・!???」
おなかから・・・”刃が・・・・!??”
それは確かに破邪刀の刃先であった。

”僕を育ててくれて”有難う”−・・・”

そして

”さようならー・・・”

ドクン!!!



「兄さん・・・!!!!!」
バン!!!
白刃が一歩先に最上階の扉を開ける。
と。真っ黒な髪をしたその”何か”と目が合った。

オオオオオオ・・・・・
前には倒れる月代と殉華・・・そして・・・
「白刃・・・!!!」
蘭姫がたどり着いた。

「!?????」
父さん・・・そしてすぐにソレを見つける・・・”そしてアレは・・・!??”

「”白化してるけど・・・”兄さん”だ・・・・”」
白刃の顔から血の気が引いている。

「白刃・・・!???」


”驚くのはまだ早いですよ・・・!!”
どこから聞きなれた声がした。

フッっと姿を現したのは仮面を被った”兄”里利。

「この方は”新世界の王”・・・今、母親”殉華”の身体を引き裂いてー・・・」

この世に生れ落ちたのです。

「兄さん!!!」「里利・・・!!!」
白刃と蘭姫が叫び寄る。

ポゥ・・・・
里利が手をかざすと戒。カセン。麗姫。ダイナの姿が現れた。
皆機を失い宙に浮いている。

「さぁ。”王”我が力とこの”4人”を貴方のものにー・・・」
里利が”王”に向かって跪く。

しかし

スッと王はソレを無視して歩き出した

「”王・・・!???”」

叫ぶ里利。王は”蘭姫”の目の前まで歩み寄ると
「可愛い・・」
と笑顔を向けた。
「僕も。この髪型にしたい。」

真っ黒なロングヘアのソレは額に三日月を。頭に冠を。
そして肌には何も着装はしていなかった。

「は・・・・!??????」

”コレが・・・”私の”敵・・・!???”

”最上階に居る”皆の魂を吸った・・”妖の・・正体・・!???”

「♪」
乱鬼はニコニコと笑顔を向ける。

「蘭姫!!気を付けて!!コイツは多分ソコに倒れている”女性”を殺しているー・・・!!”」

バッ


白刃が武器を取り出して間に入る。

ヴウン・・・・っと。途端に殉華の姿が異形の魔物姿へと変る。

ソレは竜とも牛ともいえるような禍々しいものであった。
そしてソレは息を引きとった。

”殉華・・さん・・・・”

おぼろげな記憶しか無いけどこの人がー・・・
白刃が殉華のほうを見ていると
「白刃・・アレ・・・!!!」蘭姫がやっとソレに気づいた。

”冠と・・・王印(三日月)!???”

・・・・”父さん・・・!!”

”兄さん・・・!!!”

それぞれが元の持ち主であるソレを見やる。

だが”乱鬼”はのほほんと話し出す。
「あぁー・・・?コレ?
・・・・変なの。いつの間にか付いちゃったv」

「可愛いから君にあげる」

カポっ

「え!???」
乱鬼はそう言って冠に手を当てるとソレを外して蘭姫の頭へと取り付けた。

”な・・・何コイツ・・・!??”
それは先の読めない不思議な少年であった。

無邪気ともいえるその行動。
しかしその冠から・・何かが流れ込んできた。

「・・・!???」



"何!??”

”頭に何かが流れ込んでくる・・・・・”

オオオ・・・・

最初に出てきたのは白刃の兄。”厳武”であった。

”!??・・・この人は・・・!???”


---
”鬼界、妖界、人間界。そして全てを手に入れるー・・・そのためには・・・・”

”父の”冠と・・・”ソレ”を手にするほどの力をー・・・・

オオオ・・・

蘭姫の先に立つ後姿の厳武。

”白刃のお兄さんー・・・・何でこの人はー・・・”

”こんなに世界を欲しがったんだろう・・・・・?”

---

オオオ

”・・・!???”
雪・・・!???

次に雪が降ってきた。

ボゥ・・・・
次に目の前に現れたのは殉華であった。

”鬼界と妖界の間に居た私は”華桜”がいつも羨ましかったー・・”

一人の鬼長によって統治された平和な世界。
私もアソコに生まれていれば幸せだっただろうー・・・・

”私を産み落とした親が憎い”だから私は”復讐するー・・”

自分の力で新世界の王を・・・!!
新たな王の統一する混沌の闇世界をー・・・

”絶対の王の母親になるーーーーー!!!”

・・・・”何を言っているんだろうこの人・・・”
まだ10歳の幼い少女にはその憎しみは分からなかった。
しかし・・・

”華桜の平和は鬼長一人の力で作り上げたものじゃないのにーーー”

”戒に白刃に里のみんな!!みんながそれぞれ里を愛しているからこの里は慕われるんだ・・・・!”

”私も。そんな世界の”鬼長”になりたいー・・・”

”早く皆を助けなきゃー・・・”

”皆に早く会いたいー・・・!!”

はっ・・・!!?

「私・・・!????」
気づくと暫くの時が経っていた。
「白刃・・!???兄さん・・・!????」

”白化してる・・・・”
それは床に倒れ真っ白に染まるその姿。

『♪』

・・・・!???


”私・・・!?????”目の前にはツインテールの可愛らしい少年が嬉しそうに踊っていた。

「僕は可愛くないものは嫌いなんだよね。・・・でも”君”は可愛いから生かしてあげる。」
そう言ってニコニコと近づく乱鬼。

「な・・・!!!何を言ってんの・・・・!!!!」
蘭姫が刀を構える。
「皆あんたのせいでこんなになって・・・!!!!」

”みんなみんな消えちゃったんだよ・・!????”

「可愛いとか可愛くないとかそんな理由で人の人生を奪うな!!」
”皆。大事な”私の家族”だー・・・!!”

「白刃も戒もカセンさんも・・・みんな家族みたいに優しくて!!!

暖かくて強くて・・・憧れで・・・!!!」

涙が零れそうになる。
しかし。

「でも君はその上に立ちたいんでしょ?」
不思議そうに乱鬼が答える

「!???」

「ソレってなんかおかしくない?皆君より下になるんだよ?」

『君のソレも只のゴーマン・・!ソコに転がる奴らと一緒。』

厳武。殉華のソレがそうであった。
「でも・・・」
蘭姫の瞳が少々揺らぐ。

「・・・ならこうしよう!!」
乱鬼は笑顔で指を立てる。

「君が僕と戦って、僕を殺すことが出来たら”君の言ってることが正しい”と認めよう」
にこりと笑顔を向けるソレ。

「”フザけるな・・!!”」
蘭姫の目から涙が消える。

「正しい。正しくないなんか関係ない・・・!!」

”人殺しもしたくないー・・私は・・・只・・・・!!”


『皆を助けたいんだ・・・!!!』
カッ!!!

蘭姫の声に呼応するように冠が光りだした。
そしてその輪から光の柱が現れると蘭姫はまた”大人”女性の姿へと変った。

”!?????”

驚く乱鬼。

「凄い・・・”大きくなった・・・”」

・・あの冠、そんなパワーがあるんだ・・・・・・・。

驚いた。だが。ソレもつかの間。

でも・・・・

「”僕もその力使えるよ!?”」
カッ・・・・


乱鬼が空に手をかざすと彼もまた戦闘態勢・・・・”青年”の姿へと姿を変える。

身に纏っていなかった服は動き易いソ連代わり手には刀を持っている。

『”だって・・”大鬼”を”二つ”取り込んだもの・・・・!!』

嬉しそうに話すその声は確かに青年のものに変っていた。
どこかしら。若かりし頃の月代に似ている。

『皆を元に戻しなさい・・・!!!!!』
生まれたてのあんたに。この”お姉さん”蘭姫が・・・・

”きっついお仕置きをしてあげるー・・・!!”

ポゥ・・・・・


カッ・・!!!
『双龍!鬼喰い!!!時醒!!!!!』

全ての”龍”を開放する・・・!!!!!


オオオオオ・・・・・・・

冠の力で空に浮く蘭姫をまとうように3体の龍が現れる。

「凄いや・・!!」
嬉しそうに驚く乱鬼。

「でも・・・・」

「僕も”血桜”と大鬼の二つ。・・更に”鬼喰い”の力も取り込んでるんだもんね!!」
乱鬼もまた手をかざす。

と・・・・・大鬼の顔を被った精神体の龍のようなものが現れた。
触れれば”エネルギー”を吸われる”鬼喰い”の力付き。


【最終決戦が始まったー・・・・】


”さて。この戦いの結末はー・・・・・?”


■NEXT■


※拍手1件入ってました。有難うございます^^;※

■城の中へ■

話題:毒抜き
■『雪白様・・!!!菜霧・・・!!!!」

走り出す蘭姫。
「あ、待って!!」白刃がソレを止めようとするが蘭姫は止まらない。
城を出てクリスタル城の前まで来た。やはり中に埋まっているのは里の人間である。

「落ち着け!蘭姫!!!」
戒がソレを後ろから抱きとめるが
「コレが落ち着いていられるか!!!!」
と、暴れる蘭姫。

上には”母さん”が埋まってるー・・・・!!!!皆・・・・・!!!!
助け出したい気持ちでいっぱいの蘭姫。
そこに

ソッと。誰かの手が伸びる。

ポゥ・・・

「え・・・!??」

”何・・・!??”

暖かい光を浴びて蘭姫は少し落ち着いた。

「治癒能力か」ダイナが言う・・・
「カセン・・・」
キラキラした光が周りを纏う。麗姫もまたソレに反応していた。

「蘭姫はまだ10歳だもの。・・・こうなって当然よ」
ふう。と息を吐くとカセンは蘭姫の正面に回り少しかがむ

「少しは落ち着いた?」

「・・・・!!!」

”凄い・・・カセンさん・・・!!”

「”コレが”巻き角”の能力か・・・・・・!!!!”」
白刃も始めてみるその能力に驚きを隠せなかった。

そして

「よし。」ダイナもまた息を吐く。

「とりあえず。塔を燃やせ。戒。」そう言って塔を指差し戒に指示を出す
「よっしゃぁ・・・!!!!!」
パシリと拳をあわせると
「久々の炎技だ!!!!行け!!!”双龍”!!!」
と技を放つ。

「王炎爆砕破!!!!!」
ボゥっと戒を包むように炎の龍が現れると塔に向かってぶつかっていく。

ジュッ
・・・シュウウウ・・・・・

氷の塔は表面が一瞬光っただけでダメージは受けてないようであった。

「・・・!????”氷が・・・”・・・・・溶けない・・!?????」

そう言って驚く戒と白刃を尻目に
「そういうことだ。戒。・・・・・・とりあえず”中”に入るぞ」
とダイナが指示を出す。

”・・・・・・”

「待ってください・・・!!!」
その言葉に反応するように白刃が話し始めた。
「貴方は・・・!?????」

”・・・・”」

「・・・俺は・・・」
ダイナが何かを話そうとした瞬間白刃がまた話し出した。

「貴方は”兄さん”の傍にずっといたんですか!???」

”・・・!!!???」

”厳武様・・!!!??”
ダイナの後ろに居たカセンもまたソレに反応する。

”兄は・・・!!”

「あの人は・・・・・・!!!!!」
白刃のソレにダイナが続ける。

「無事じゃないかもしれないな」
「え?」
そう言って話を聞く白刃にダイナが続ける。

「”殉華・・”アイツの事はよくシラネェが・・・・・・」
そういうダイナに割り込むようにカセンが口を出す。

「ねぇ・・・!!!」

「”殉華”って誰よ?」
いきなり真顔でそういい始めたカセンにダイナは少し驚いたように「は?何言ってんだ?」と返す。
「”殉華は厳武の側近・・・・”」

「何言ってんの。」カセンは真顔で返す。

「厳武様の側近は”私”よ?何だか良く分からないけど私がー・・・・・・・!????」
”アレ?”

キラリ・・・

”なんで。涙が・・・・!????”カセンの頬に急に光るものが伝いだした。

「・・・・・」ソレを見ていた麗姫が話し出す。

「気を苦捜査を受けているようですね。」

そう言って目を閉じてカセンの額に手をあてる。
「私には分かります。誰かー・・どこかの”先読み”が。夢の力で”洗脳”したのでしょう。」

「え?」
ポゥ・・・・


「さぁ・・・・・目を閉じて・・思い出しなさい・・・!!!!」
麗姫のソレに呼応するようにカセンはスッと目を閉じた。そして一瞬夢の中へと入るように数々の出来事を思い出す。


それは社の思い出・・・草陰に隠れていた彼女に手を差し伸べるゴーグルの少年。
小さなソレと楽しそうに遊ぶ自分の姿。

そして・・・・
”カセン・・・!!!”

「!?????」

”こっちにおいで・・!??”手を伸ばすほくろの女。

ゾクッ。
何かを思い出したカセンは急に身体を振るわせ始めた。
”片眼の魔物・・・・!??”

アレと同じ臭い・・・・・・

「思い出したか。アイツが・・・・」
ダイナがそういった瞬間

「カセンさんは・・・・・」
と蘭姫が口を出した。
もう既にすっかり落ち着いて視野も広くなっているようである。
「戒のお兄さんは”平気”なの?」

カセンは片眼の魔物が苦手だ。だがダイナもまた片眼の男である。

「・・・当たり前だろ?」
ダイナがカセンの肩を抱く。

「俺は”魔物”じゃねぇしー・・・」

ダイナがそういった瞬間。
ぎゅっと
両頬を誰かにつねられた。

「「気軽に触・・・・るな・・・・!!!!!・・・・・らないの・・!!」」

戒と麗姫であった。

戒は少し機嫌悪そうに麗姫もまた笑顔で怒りマークが見える
「な・・仲いいのな・・お前ら・・・」
ダイナがそれに圧倒されるようにハハハと笑う。

・・・・・

”戒・・・・何かを思い出したけど・・・・・”カセンはソレを見ながら深刻な顔で考える。

それは厳武との口付けの思い出。
”あれも・・・・全部夢だったのかな・・・・・?”

---
”カセンー・・・お前だけが頼りだー・・・!”
---

思い出すのは厳武の顔。

”兄さん・・・・!!”

オオオ・・・ゴウゴウと風がとどろくその場所で白刃はもう一度城へと目をやる。

”嫌な予感がするー・・・”兄さん・・・!!!!””

・・・・・

「・・・」
城の中では厳武が玉座に座って頬杖をついていた。

「父さん・・!!!!」
鎖で足を繋がれた里利が悲痛な声を上げる。

「くっ・・・・」
刀を持った月代がソレを杖代わりになんとか攻撃をこらえていた。

「やはり、歳には敵わないようね。月代様。・・いえ・・・”桃太郎!!!”」
そう言って口元に手を当てる殉華。

その後ろには双頭の大きな錠喰いがいた。
”私の可愛いロックイーターちゃんには敵わないようね!!”

「・・・・・・・・!!!」

”父さん・・!!!”ジャラリと足の金属が鳴る。

「さぁ!”鬼喰い”里利!!父を殺されたくなかったら・・・・!!」
グギャアアアア・・・!!!!

内部に封印した”大鬼”の力を解放しなさい・・・!!!!!!!!

ドクン!!!

”あの時”封印された大鬼の力はまだ彼の中に居た。
「”父さん・・・!!”}
使いこなせ矢しないものの中にあったソレは彼に呼応するように”カッ!!”
と光りだす。

そしてー・・・・


ズラリ。
城に入った”彼ら”を待ち受けていたのは妖の大群であった。
「手厚い歓迎だな・・」
ダイナが言う。

「入ったとたんに妖(あやかし)部隊かよ・・・・!」
戒もまた少しため息気に言う。

「よし、戒。お前らは先に行け。・・ここは俺と”麗姫”でなんとかする・・・!!」

その言葉に反応したのは蘭姫であった
”ね・・姉さん・・!????”

「大丈夫ですよ、蘭姫。」
麗姫は蘭姫の頭にてを置くと
「私だって戦えます」
と笑顔を見せた。

「でも姉さん・・・!」
心配そうに蘭姫が食い下がる。

”いいから先に行きなさい・・・!!”
麗姫がそういった瞬間白刃が羽織の羽を広げ蘭姫を抱える。
「頼みます!!ダイナさん・・・!!!」
「わ・・っ・・・!!!」
ソレは姫抱きにも似たような抱え方。
体の小さい蘭姫は簡単に抱きかかえられ離れて行く。

「姉さん・・・・!!」
心配そうに見やる蘭姫に戒が言う。
「安心しろ、蘭姫!!麗姫はつえぇ・・・!!!!!」

そういう戒もまた龍を召喚してソレに乗りついてきた。

「愛の力(パワー)って奴を信じろよ。」
恥ずかしげもなくそういう戒。
その後ろで同じく戒の龍に乗ったカセンが心配そうに下を見る。
”ダイナ・・・!!”

あんたのその”能力”はー・・・・・

”使うほどに命を奪うー・・・!!”

自分で分かってんでしょ・・・!あんたの”寿命”はもうー・・・

”私の力でも治せない・・・!!”
カセンの治癒能力すら効かない程ダイナの”期限”は迫っていた。

”麗姫・・お願い・・!!”

”ダイナを護ってー・・・!!!!”

カセンたちはそう言って消えて行った。

「・・・・・」

「鬼食い・・・!!!!」

カッ!!!!

いつものように破邪刀を空にかざすダイナ

「・・!??」
しかし今回は様子が違った。

「”麗姫・・・!????”」
なんと麗姫がエネルギーを分けてきたのである。

「”私の寿命をあげます。ダイナ・・!”

”貴方と同じ日に死ねるなら。私の生涯は幸せです・・・!!”
そう言って大鬼の姿にフォルムチェンジする麗姫・

「・・・・麗姫・・・・・」
異形のソレすら美しく見えるソレは彼女の澄んだ心の結晶そのものだった。

「はっ!!」
ダイナが笑う。

「それじゃぁ”二人”で長生きしようや!!!」


オオオオ・・・・白刃と戒は上へと向かって螺旋階段を登っていた。
上るといってもお互い空飛ぶ身、それは走るよりも早くスピードを上げていた。

「このまま上に突っ切ろうぜ・・・!!!」そう言って戒が指示を出す。

「よかった・・・”戒”が居てくれて・・・・」”この人が居れば・・・・”

白刃がそう思った瞬間・・・
「危ねぇ・・!!!”

戒が龍から飛び出して白刃を突き飛ばす。

「戒・・!??」
”え・・!??”

「戒・・・!????」龍に残されたカセンの目の前で戒は攻撃を受け床へと落ちる。

「くっ・・・!!」
何とか体制を立て替えて着地はうまくできたが上空では”フッ”っと召喚した龍が消える。

「きゃあ!??」
”龍が・・・!??”

足場をなくして振り落とされたカセンを戒が下でキャッチする。
「くっ・・・!!!」
だが戒はかなり苦しそうであった。

”背中をやられたか・・・・!!!”
オオオ・・・・・

空飛ぶ白刃たちの前に仮面の男が現れる。彼もまた何らかの能力で宙に浮いていた。

「あれは・・・!???」
白刃がソレに反応する。

”誰だろう・・・・でも、この気持ち・・・・”


”妙に体がうずく気がするー・・・!!”

蘭姫もまたソレを見ていた。

そして。

カセンが倒れこんだ戒の背中へと目を向ける。

”背中がえぐられてる・・・・!???この攻撃は・・・・!??「

「”鬼喰い!????”」
ソレはまさしくダイナのソレと同じであった。

””!????””白刃と蘭姫が顔を合わせる。

”まさか・・・!????”


「そうだよ。僕だよ。蘭姫。」
仮面を被った男がそちらへと向きを変える。

”兄さん(里利)!??????”


『”大鬼”の力を解放してー・・・”君”を迎えに来たー・・・・』

「一緒においで、蘭姫。」
そう言って仮面の男は手を差し伸べる。

『一緒に世界を滅ぼそうー・・・?』

それにカセンが口を割った。
「何で・・そんな・・・!!!!!”なんのために・・・!!!!!!」
自分は厳武の部下であったがそこまで深刻にそんなことを考えては居なかった。

故に本心がスッと出た。

”それは・・・”

「新世界の母になるためよ・・・・」

ククク・・・・・・

額に黒の三日月模様を手に入れた殉華がそう語る。
それはもともと月代の額にあった”長”の証。

目の前には月代が床へと倒れこんでいた。


「・・・よくはワカンネェが”テメェ”はそっちに渡ったんだな・・・里利(ぼっちゃん)!!」

ヨロリと刀を杖代わりになんとか戒が起き上がる。
背中に受けたダメージはかなり大きいようだ。
が、

”俺じゃぁ相手不足かもしれねぇが・・!!!”

『ここは俺が食い止める・・・!!』
戒が里利に刀を向ける。



「・・・・」
ソレを見ていた里利はこう答えた。
「貴方で相手になるんですか?たかだか”里一”程度の実力でー・・”

”・・・!???”
確かに戒の背中のダメージは大きいものだった。
故に彼女もまた武器を取り出した。

「私も戦う・・・!!」
カセンである。

”鬼喰いの”戦い方”はダイナの傍でずっと見てきた・・・・!!!”

”だから私も一緒に戦うーー!!”

「蘭姫!!先に行きなさい!!!」
”戒は私がサポートする・・・!!!”
治癒の能力者カセンが居れば戒の傷も何とかなるだろう。

「貴方は上に行って”月代様”お安否をー・・!!”


「!???」
”父さん・・・!???”

その言葉に蘭姫はいつも笑顔のソレを思い出す。
”そうだ。表面のクリスタルには父さんが居なかった・・・!!”

”父さん・・・・!!”
その言葉にまた里利が口を開く。

「”生きてますかね・・・・”あの人・・””」
殉華様は”腹ペコ”だから・・・・・・


オオオオ・・・・風が渦を巻くように城を纏う。
”クス・・・”

もうすぐ”生まれるー・・・”私と厳武と”月代”の子ー””


殉華のお腹は何故か異様に大きくなっていた。

前には倒れこむ月代と後ろには頬杖をつく厳武。
その頭には”妖王”の冠は無かった・・・・


純化の上へと移動したその冠。

”決めた。名前は”乱鬼(らんき)にしましょうーーー”


”新世界の最初の仔・・!!!!”


■破邪鬼伝*乱鬼/城の中へ■

■NEXT■

■二人を救え!!A■

話題:毒抜き
■祭囃子にはうっすらと思い出がある。
アレは”社”の開放式ー・・・

”封印石”を見に行った私は厳武様と離れ一人迷子になった。

”そこで小さな”誰か”と出会ったー・・・”
手を差し伸べるその誰か。
その隣には大きな黒い角を持った”龍の師匠”とやらがいたような気がする・・・・・

白い肌に白い髪・・・・もう一人の”龍人”のほうは覚えているのにー・・・手を差し伸べてきたソレが誰だか覚えていない・・・・

”誰だろう・・・・?”



「白刃!????カセンさん・・・!?????」

ポゥ・・・・

「さぁ。これで人質が”二人”になったわよ」
人の姿をしたもう一人の蘭姫。ロックイーターの手前にソレを庇うかのように盾の様に浮かぶカセンと白刃。

”二人の魂を吸って更に強く・・・!????”

「くっ・・・!!!!!」

ザッ。

刀を構え直す蘭姫。

「”私だって”無等角!!!””」

”戒のように”龍の力”が使えるはずー・・・!!”






『”誰だろう・・・・思い出せない・・・・・”』
確か私はあの時にー・・・・・・





「”俺と将来を誓ったんだろ!!!”」
ザッ・・・・


「・・・・!?????」
振り向く蘭姫。

「!???」
ロックイーターもまたそちらを向いた。

「戒・・・!!!!・・・姉さん・・・・!!!!!!!」
それに蘭姫の顔がとたんに明るくなる・

それと・・・・

”誰!????”
その後ろには真っ赤な髪の片眼の男が腕を組んで立っていた。

「”まさか・・敵!?????”」
蘭姫が表情を変えようとする。

と戒が言った。

「おっと・・・」
”コイツは俺の”兄貴”だ、蘭姫・・・!”

「”敵じゃねぇ!!!”仲間”だ!!!」

「(戒のお兄さん・・・!???)」

「・・・・・・ダイナ・・・!!!」

ロックイーターが表情を変える。

”裏切ったのか・・・!???”
ソレは驚きの表情だった。

しかしダイナはひょうひょうと語りだす。
「裏切りじゃねぇよ。ロックイーター・・・・・。俺は元々”華桜”のスパイだー・・!」

”蘭姫。力を貸します・・・!!!!”

麗姫が手をかざす。

「”夢の中なら。私は誰にも負けません・・・!!!!!”」

パァッ・・・


麗姫が手をかざすと蘭姫が光りだす。
そして次の瞬間・・・・

”!???”

体が・・・”大きく・・・!?????”
ぐんと手足が伸び。彼女のまた”女性”の姿へと変化した。

「−−−・・・!??”?」
ロックイーターがそれに驚く。

まさか!??この男8白刃)の夢の中でも”最も強い”パワーの存在。

”その姿”を具現化した”私”のー・・・・


”オリジナルーーーー!???????”

「さぁ。”龍”の力を”開放”しなさい!蘭姫!!!」
麗姫の言葉に蘭姫が刀を構えなおす。

”貴方の”光(ちから)”で二人を救うのですー・・・!!”

「分かった、姉さん・・・!!!」

『破邪刀。時醒(ときさめ)!!!!!!!!』
バッ

”桜吹雪・・・・!!!!”

ザァ・・・・!!!
光の束が花びらのように一つ一つ輝きながら龍の形をして”ソレ”を襲う。

”桃色の・・・”龍が光を放つ”・・・!??????”




”殉華様・・・・・!!!!”

カッ・・・!!!!!

蘭姫の姿をしたソレが桜吹雪のように細かく刻まれると場所は一転して城の中へと移動する。
皆の”実体”が”外”へと帰ってきたのだ。


”ここは・・・!?”蘭姫が天井を見上げる。
「戻ったようだな”現実世界”に・・・・」
ダイナがしれっとそう語る

「!???」

戒の目線の先には隣りあって眠る布団の中と白刃と麗姫。
「・・・!!!麗姫・・・!!!」
そう声をかけると

「ハイ。起きてますわ。」
とパチリとウインクをした。

そして

「白刃・・!!!!!」
城内に誰も居ない・・・・”一体・・どうなって・・・!!!!”
異変に気づいた蘭姫が白刃を起こそうとする。

「ん・・・・」

目を覚まして起き上がった白刃の目の前には二組のカップルがいちゃつく姿が見えた。

真っ先に先頭に居るのは座って自分を心配する蘭姫。

だがその後ろにはまだ眠ったまま目を覚まさないカセンを姫抱きする戒と。
ダイナに嬉しそうに抱きつく麗姫。

そして涼しい顔をしてしっかり麗姫の肩を抱くダイナ。

・・・・

『”何コレ・・・?”』

白刃もまた先ほどの戒と同じことを言った。





「・・・・・・・ほう・・・”華桜の”里がついに崩壊をしたようじゃないか・・・・・」

ここは人間界。頬の鱗をガーゼで隠したソレはどこかで饅頭を食いながらその様子を感じ取っていた。

戒の師匠”シンドバッド”

彼はこの戦いには加担しないようである。


そして。

「カセン・・・!!!」
戒がゆさりとカセンを起こす。


「ん・・・・?」

”!????”


うわっ!??????
目が覚めるとカセンが戒の腕の中に居た。
真っ赤になってそれを振りほどくと目の前に麗姫にハートを飛ばして抱きつかれるダイナの姿あった。

そして涼しい顔をしたソレと目が合う。

「”ダイナ・・・・!!!!!!!!????”」


”何コレ・・・どうなって・・・・!?????”

「!??????」
そしてカセンが気づいた。


「”雪・・・・!???????”」

ソレは春のような陽気をしたその里には似つかわしいものだった。


「何コレ・・・!???どうなってんの!??????」
カセンが外へと飛び出すと蘭姫もそれについていった。


そして目の前に広がってきたのは・・・・



”オオオオオオオ・・・・”


王蘭を天守閣に構え大きく育った氷のソレ。

”ソレは氷のクリスタル城”



表面には”里”の皆が埋まっていたー・・・・・




■破邪鬼伝*乱鬼/END■


※シンドバッド氏登場です。しかし加担はしないようだ・・・
というかダイ麗が描いててたのしい・・・・麗姫ダイナにメロメロじゃん・・・・・・・・



苦笑汗なんかちょっと具合悪くなってきたので(熱中症かもしれない)水分とって寝ます。


・・・・・・・・おやすみなさいませ苦笑汗汗汗汗汗汗^^;

■二人を救え!!■

話題:毒抜き
■オオオオ・・・・・刀の光をバリアに奥へと進む蘭姫たち。

”倒れた白刃と麗姫を救え!!!”

麗姫内部では戒が麗姫の”夢”へとたどり着いていた。

とっ。

足を下ろすとふわりといい香りがした。

「一面の花・・・・・」
そこは遠くまで広がる美しい花畑であった。

「コレが・・・麗姫の夢の中か・・・!」

「−−−−」

遠くで祭囃子の音が聞こえる。
”懐かしいな・・・・”

「(カセン(あの子)を創めて見たのも、こんな祭りの日だったー・・・・・・)」

「そう・・・・・」
急に足元から花が散り始める・

「!???」

”そう・・・・”

『そこで”二人”は運命的な出会いを果たしたー・・・・・』

ボウ・・・・

「!????」

戒の後ろに現れたのは幼き日の在りし日の姿。
それは”着任式”の日の”白”の衣装を着た幼い麗姫の姿であった。

「麗・・・・・!!」
・・・はっ!!!!???

戒が声をかけようとするとボウゥとその後ろに人影が現れる。

あたりはいつの間にか真っ暗な空間になっていた。

「よう・・・・久しぶりだな。戒・・・・」
顔を隠していた蓑の傘を上に上げると見知った紫色の瞳が見えた。

「兄貴(大和)・・!?????」
スッと刀を構える戒。

「おっと辞めとけ、戒。ここは”麗姫”の夢の中だ・・・・!」
”実体の俺らがここで戦ったら麗姫の体が傷付くぞ・・・!???”

昔と変らぬその姿。只一つ変ったといえば片眼に大きな傷があること。

大きな角を持ったソレがそう語ると麗姫は急に震え始めた。

”そう。戒”貴方”の私から離れて行く・・・・”
”皆みんなーーー”

ダッ・・・・

と麗姫は奥へと一人で駆け出した。

「麗姫!!!!!!」追いかけようとする戒の前に立ちはだかるダイナ。

そしていつもの風除けの上着を脱ぐと刀を出して戦闘態勢へと入る。
「戒・・・ココで俺と決闘だ・・・!!!!勝てば麗姫を追わせてやるーー!!”


『”破邪刀ー・・・”鬼喰いーー”!!!!!!!”』

カッ・・・!!!

禍々しい光が結界のフィールドを作る。
「この結果iからに逃がさねぇぞ・・・!!!!!」


触れれは魂を吸われるその禍々しい結界。

「・・・・・・」

黙ってソレを見ていた戒だが次に自分の剣を振りかざす。
「ヴィーラ・・・!!!!!」

キラッ・・・・・
コチラの県も空へと光るとキュウウウウン

と外に水の結界を作った。

「あんたもな!!!!大和・・・!!!!!」
”絶対に俺の結界から逃がさないーー!!!”

この中ならー・・・”麗姫”の体は傷付かないはずだ・・・・・!!!!!

『フッ・・・!!!!甘いな、戒!!!!』

”それだけじゃ今の麗姫は救えねぇぞ!!!!!!!!!!”




オオオ・・・


蘭姫もまた刀の光を先導に白刃深層へと入っていた。
”白刃ー・・・”真剣な顔つきで刀を見つめる蘭姫。

その後ろに光に護られるように浮くカセン。

”なんとなくー・・・・”こっち”を選んで来ちゃったけどー・・・・・・”
”私”はどうすればいいんだろうー・・・


(”明らかにあのロックイーターは私を狙っていた”)

この先その最深部でー・・・”その理由が明らかになるんだろうかー・・・!??”

『(”厳武様ー・・・!????”)』
カセンがぎゅっと目を瞑った瞬間。蘭姫が何かを見つけた。

「・・!????」

『”白刃!?????”』
ソレは深層深部で倒れこむ白刃の姿であった。

ココが。白刃の夢だろうか?

「”・・・・・弱ってる・・・・”」
明らかに目の前の彼は虫の息であった。

『”とにかく白刃を起こさなきゃー・・・・”』

二人がそう話し合った瞬間。ふふっと助成の笑い声がした・

「くす・・・・っ」くすくすと聞こえるその笑い声。

『”そうはさせないわよ!??”』

リン・・・・と鈴の音がした。

「!?????」
”蘭姫!?????”

その姿を見たカセンはすぐさま驚いた。

”大きいけれどもー・・・”確かに”似てるー・・・・”
ソレは真っ赤な髪をしたツインテールの女性であった。
漆黒のワンピースを身にまとうその女性がくすくすと笑う。

「良く来たわね。”カセン!!”今回は狙いが外れたけど”貴方が来るのを待ってたのよ!!」

クスクスと笑う女

”私を!?????”
カセンがそう思った瞬間女は河川を指差すとこう言った。
「裏切り者に用はないわー・・・!!」

”大人しく。死になさいーーー!!!!”

「カセンさん!???」
はっと蘭姫が後ろへと首を向ける。

・・・・

「ゴメン・・・蘭姫・・・・!!!!」
”私はー・・・本当はー・・・・”



『(貴方達との馴れ合いは楽しかったー・・・・けどー・・・・・・)』

「”私は厳武様の恋人!!!!!!・・・・もう一度厳武様に会うために戦う!!!!!!”」
バッっとクナイを取り出すカセン。
「カセンさん!??」


「ゴメン、蘭姫。私元は貴方の敵ー・・・」
”でも今はー・・・・”

『この状況を打破するために一緒に戦うー・・・!!!!!!』

”・・・・!???”
ぱぁぁ。その言葉に蘭姫は強く打たれる。

「ハイっ・・・!!!!」
カセンは元々は敵のスパイであったが。今は大事な自分達の”仲間”。
幼い少女にはその言葉は物凄く強い意志のこもるものに聞こえた。

「・・・・・・」

”馬鹿な女”

”厳武はもう殉華様の操り人形ー・・・・・お前達の知っている”男”ではもう無いのよー・・・”

『”兄さん・・・・”』

オオオ・・・・・・・

殉華が空へと手をかざすと大きな地響きを立ててオオオと氷の結界が成長していく。

「これは・・・!!!」
”外”では雪白と菜霧がその状況に驚きの顔を隠せずに居た。

”華桜がー・・・・凍っていく・・・!???”

「”蘭姫!!戒!!!カセンさん!!!!!1”」

”早くー・・・・戻ってきてくれー・・・・!????”
里利のその声を最後に華桜は”異変”へと包まれる。





タッタッタ・・・・・

最初は走っていた麗姫であったが、タッと途中で立ち止まると寂しげな表情を見せた。
”一人ぼっち・・・・”

”誰も居ない一人ぼっちー・・・まるで”あの頃”のようー・・・・”

大鬼。”血桜”


『”私の”パパー・・・・・・』

”今の”父”が憎いわけじゃないけれどー・・・”

私は”血塗られた”悪鬼の娘ー・・・

”皆みんな離れて行くー・・・・”



”一人・・ぼっち・・・・”

パキッ・・・・・・

膝を抱えて座り込んだ麗姫の角が真っ赤に染まり成長していく。

ズズズズズズ・・・そしてどんどん成長していくといつの間にかソレは子供の姿ではなく衣装もまた変っていった。



「くらえ!!!雷の力・・・!!!!」
バッ・・・!!!!


バチィ・・・
戒が刀を構える。

「やれっ。鬼食い・・・!」
ダイナは自分のエネルギーを糧に”鬼喰い”と指示を出す。

と。そこにー・・・・

カッ・・・・・


っと光が差したと思うと

”ドン!!!”

と大きな衝撃を立てて何者かが結界の真ん中へと侵入してきた。

「”結界内にー・・・”人”がー・・・!??”」

驚く戒。そしてダイナー・・・・・

二人の顔が一瞬驚きの表情を見せる。


それは”麗姫”であった。

・・・・「麗姫・・!???”」

”!?????”

上半身は確かに麗姫のものであった。

顔は暗くて見えないが・・・・その姿は服をまとってはいない。
だが下半身はー・・・・・・・・


「”麗姫!????”」

”これがー・・・・”

下半身は異形のものへと変化していた。
大きな角を付け何本の足と目があるその姿。
下半身は確かに”大鬼”血桜の姿を模していたー・・・・・


『”皆みんな”殺してやるー・・・!!!!”一人ぼっちにした報いだー・・!!!』

ギンと目を見開いたその瞳は確かに殺気に満ちていた。


「・・・・・・・」
だが。驚く戒とは別に。ダイナだけは違っていた。

・・・・・・・・・・・


「えっ!????」
次の瞬間。戒も麗姫も目を見開いた。
ふわりと生暖かい風が吹く。

ダイナが麗姫の何本もあった足の一つに口付けたのだ。

「”覚醒”したんだなー・・・”麗姫”・・・」

”俺の名は”ダイナ”−・・・・”

『”王蘭様”の”秘密部下ー・・・”』


「華桜崩壊の”未来”を止めるのが俺の”役目”ー・・・・」

”麗姫。お前の”真の力”が目覚めるのを待っていたー・・・”

『もう”一人ぼっちにはさせねぇよ”』

”だから・・・・”

そう言ってダイナは大きな半身のソレによじ登ると麗姫の頭に手を当てる。
”だから・・・・”
俺と一緒に戦ってくれるか?

ちゅっ。

ダイナが麗姫の額に口付けをするととたんに麗姫がかぁあとのけぞる。
真っ赤になたソレは確かに”麗姫”の顔に戻っていた。

”私は・・・”

”私”はー・・・

『大和さん・・っ・・・!!!!!!』

パァアア・・・!!!!
私も・・・”戦う力が欲しいー・・・・!!”

麗姫は元の姿に戻るとダイナにそのまま飛びついた。


抱きしめあう二人
「・・・・・」
戒がソレを見ながらこう思った・・・・

『何コレ・・・・・?』



■NEXT■

前の記事へ 次の記事へ
■HN:ア○ツマ○ミ/流○戒■
■流良戒/アキツマナミ■さんのプロフィール
性 別 女性
誕生日 2月24日
■プロフィール■
■ブログ内人気投票■
■可愛がってください^^;
■(※中傷苦情荒らしその他コメント全て拒絶します※)/■毒垢日記/3垢目■
■創作(オリジナル)と真木司郎(絶対可憐チルドレン/絶チル)が大好きな夢追人です。時々ネタバレとエロが入り乱れた乱筆乱文も発生いたしますので苦手な方はご注意ください。/↓創作倉庫です;■仕事依頼/素材配布/小説■

■参加中企画/まにまに!様■