111128 23:32

話題:発達障害について

大学の講義で、ある先生が「受容されたことのない人は他人を受容することができない」と言っていた。
それ自体は正しいと思う。
だってみんなから「お前のこういうとこはおかしい」なんて言われ続けたら反抗したくなるでしょ?
でも、「受容されたい(=認められたい)」と本人が思っていても、その人を「受容する(=認める)」のは他人であって。
「他人から認められる」体験をしたくても、周りがその人の「ありのまま」を見ていないから出来ない人はたくさんいるだろうに。と思ってた。
そういう人の「成功体験」「認められ体験」って、どうすれば出来るんだろう。
その先生から「解決策」と言える様な話はなかった。

26日土曜、発達障害当事者会カミングデー(当事者以外の人が参加できる会)に参加してきました。
久しぶりに大阪の福島さんや、前回の講演会でお会いした木村さんに再会。

いやー、やっぱり当事者の方はパワフルだった。
その一言に尽きる。

その日初対面だったのは、東京都成人発達障害当事者会「Communication Community・イイトコサガシ」の冠地さん、アスペルガーの自分取扱説明書からちゃびんさん、HIROMIさん。
挨拶もそこそこに、イイトコサガシ・ワークショップの説明を受けて実践をしてみて。
これだ、と思った。
ただ単に会話するんじゃなくて、互いが気持ちよく会話できるようにルールがあって。会話してる人を観察するグループもいて。会話の後、それぞれの「いいとこ」を観察してたグループが発表して。「いいとこ」を探すためのワークショップなので、一切批判やアドバイスはしない。簡単に説明するとこんな感じ。

当事者の方達って、相手が興味なさそうでも自分の好きな分野の話をしすぎたり、相手の発言に対して「それは違う」って批判したり、興味が持てないことにはとことん興味が持てない人もいるんだよね。
これは一種の「こだわり」かな。
そうなると会話が楽しくない。だから話しづらい。その結果、その人が余計会話の輪に入りづらくなる。
本人が自覚してないこともあるから、その人にとっては問題に気づけずにただ辛いだけ。

このイイトコサガシの一番すごいところは、「ただルールに沿って話していただけで無条件で褒められること」だと思う。
さらに、自分が会話してる様子を周囲から聞くことによって、自分の「いいとこ」を知ることが出来る。
専門用語で言えば、その結果「自己肯定感」というものが高くなる。

冠地さんに冒頭の話をしてみたところ、「だからイイトコサガシがあるんですよ」というシンプル且つ納得できる答えが返ってきた。

で、「来年麻生さんの大学でイイトコサガシワークショップしましょう!」っていう話も出て。
これほんとに実現したい。
当事者だけじゃなくて、定型発達の人にも、社会福祉学科にも必要なワークショップだと思うから。
私が大学在学中にやりたいこと、また増えた。

もっと話したかったなー。
大学の3期生にも出会ったしね!
この出会いが今後どうなるのか楽しみです。


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( コミュニケーションが苦手な人が、コミュニケーションの快感を知るために )

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