インプラント治療は多くのケースでとても有効ですが、デメリットも知った上で選択してください。


まず、他の歯科治療と比べても費用がかかることです。


治療の内容や、インプラントの材質によっては数十万円かかることも珍しくありません。


それから、治療が失敗すると、場合によっては起こった問題は、相当深刻化する可能性がある危険性も承知しておいてください。


本当に深刻な例では、治療が原因で死亡することも過去にはありました。


インプラント治療を考えているなら、最も重要なのは自分にとって一番良い治療をしてくれる歯科医を見つけることです。


インプラント埋入などの技術に優れているかどうかはもちろん、どのような検査を行って、検査の結果をどう見るか、手術後のアフターケアはどうかなどで全ては歯科医の裁量にかかっており差は大きいと断言できます。


インプラントの場合、歯科医による治療成績の差が特に大きい治療法だと言えます。


歯科医選びに全力を尽くすことがその後の快適なインプラント生活を決めると言って良いでしょう。


インプラント埋入手術では局所麻酔を使います。


入院して手術することはまれです。


糖尿病や心疾患などの既往症があるケースでは入院設備のあるところで、一晩様子を見ながら手術を行うこともあります。


また、インプラントを埋入するあごの骨の厚みがない場合、埋入手術以前に、骨の厚みを増す手術をしなければなりません。


自分の腸骨などを削って、移植する手術だと、入院が必要になることもあるので、注意してください。


もし、自分が該当すると思われるなら治療が他よりも長い期間にわたることを知っておくべきです。


インプラント治療による危険性を皆さん、入念に調べたと思います。


その情報に、インプラントを埋め込んだ後は、頭部のMRI検査を受けられないという話があったのではないでしょうか。


それは本当のことではありません。


MRI検査とは、身体に磁気を当てて画像を作ることです。


金属に反応したところの画像は乱れてしまいます。


ところが、インプラントの場合はチタン、あるいはチタン合金でできているので金属といっても磁気には反応せず、なので、MRI検査には影響ないと考えてください。


皆さんが気にしているインプラントの耐久性は、まだ定説になっていませんが、歯科医の指導に従い、メンテナンスを欠かさなければ自分の歯と同じくらい保つと考えていいようです。


ということは、日頃のケアを欠かさなければ長い間自分の歯と同じように使えますが、セルフケアの手を緩めると維持できなくなる異常も起こりうるという押さえが必要です。