明日が来るのが辛くてたまらない。

今寝てしまえば明日はすぐだぜ?

部屋の光源となるものを全部消して強めに降る雨の音に耳を傾ける。

夜に黒く染まった景色に混ざって明日が来るのを少しでも遅くなるように抗ってみる。

刻々と時は進む。明日が少しずつ近くなる。
明日になるのをちっとでも遅らせる為に西に走るかなんていつもの感覚ならそんな具合になるんだろうけどな。

だから港やら何やらと直ぐに海に着いてしまうんだろうけど。

夜の暗さは世の中やら人間の見たくもねぇ汚ねぇ部分を隠す暗さの優しさなんだろうか。