Tagebuch von Blauer Baum


そして4日目
2009/06/27 17:58


話題:椎名林檎

私って、林檎班も退会しちゃったし、いまや、所謂椎名林檎のファンとは云えないという自認なんだけど、話題書きは3回目とか。
林檎さんは書かせますね。

てな訳で、遂にリピート4日目の三文ゴシップの感想と思うところ等々…。


最初はね、もうね、頭がラップで凄いヤだったの(笑)日本語のラップって、音楽の中で一番嫌いなの。音楽は好きだけど、日本語のラップだけはもう、無理!って。(このアルバムでラップやられてる方が嫌いな訳じゃなく、日本語のラップは基本的にみんな嫌いなんです…ラッパーじゃない人がちょろっとやるやつは比較的平気なんだが)
だから、買う前に試聴したとき、ラップで、「あれ、違うアルバム?」って思った。
実は未だに受け入れられていません(笑)なんでラップなんだ…2曲も…カラオケで歌うのやんなっちゃうじゃないか…。

で、まあ最初はそんな違和感が第一だったので、なかなか慣れませんで。
それでもぐるぐる聴き続けて、ちょっと慣れてきたので曲感想を。


流行
ラップが…!こないだこの曲飛ばしてしまいました…すいません。
歌詞が、フェミニスト蒼樹としては全く受け入れられない。困った。女は人間じゃないのかい。

労働者
キャッチー。でも歌い方が怖い。凄く怖い。
林檎って怖いと思わせる一曲。

密偵物語
初めてすんなり聴けた曲。
わざとらしいイントロが好感度大。
しかし、台詞部分が恥ずかしくてどうしたら良いかわからない。特に日本語部分、百色眼鏡の頃と比べて、微妙にちゃんと「芝居」してるのが恥ずかしい。
doubleの発音にちょっと気になる。

○地点から
これも聴きやすし。しかし、今一つわからない。
歌詞がところどころ既視感ならぬ既聴感。
ハツコイ娼女に続く一音ずつ歌う箇所は秀逸。

カリソメ乙女
遂に音源化。これは良い。
収録時期が違うから、歌い方が素直。聴きやすし。
アルバム全体としては浮いている印象あり。

都合のいい身体
アレンジがミュージカル。
敢えて歌詞を聞かずに聴きたい気もする。
歌詞の生活感と演奏の非現実感のギャップがすごい。
perfectの発音が気になる。


聴いた時の印象がありあまる富とほぼ一緒。
同じ曲のアレンジ違いというよりは、一曲を分割してバラバラに収録したような感覚。歌詞が入ってこない。
林檎が「生きて、生きて、活きていよう」と云ってもムカつかないので良し。

二人ぼっち時間
みんなのうたには相応しくない気もする…。こどもにはもっとストーリー性のあるものの方が。
2日目あたりから2番がベッドの話にしか聴こえない。

マヤカシ優男
タイトルは好き。
イントロのイメージばかりついてしまって曲覚えられず。
発音は比較的気にならない。
この曲があるのにカリソメ乙女が浮くのは何故だろう。

尖った手□
ラップ再び…。
譜割りがむつかしすぎる。またも歌詞が入ってこないし、見ても覚えられない。
困った。

色恋沙汰
意外に好き。聴きやすい。メロディラインも好き。
歌い方も素直だし。事変っぽい。

凡才肌
これも好き。
一番歌詞が響くのはこれかも。
低音は林檎のチャームポイントだと思うので、こういうメロディはとても良い。
メロディのこの暗さに、「大人になったね!林檎ちゃん!」と感じる。

余興
突然重い音。
このどストレートな歌詞は狙ってるのか。どうなんだ。
「イェイイェイイェイ」のコーラスが物凄く不自然なんだが…それも狙いなのか。
サビの詩は好き。男尊女卑ではじまって男女平等でおわるみたいな(笑)

丸の内サディスティック EXPO ver
アレンジがとても良い。とても歌いやすそう。
気持ち良く終われる締め。


こうやって書き連ねると意外に酷評気味ですが…。
つまり、今の私と今の林檎が合わないんだなぁと。

最近の林檎は凄く危ないというか、怖いんですが、どうでしょう。
一時期(勝訴、絶頂集あたり)とはまた違ったヤバさを感じます。
客観性の無さと云うの?ポスターとか、私はあんまり…効果的でない気がしましたが…。
凄く、演じてますよね、今回。
いや、歌手が演じるのは良いことだと思うんですが…歌手・椎名林檎が演じてるんじゃなく、歌手・椎名林檎を演じてる印象。
ゼロから始めちゃったのかしら…。

昨日の朝テレビで、素肌仕様についてコメントしていたのを見たのですが、
「ジャケットに惑わされないで欲しい、音楽に集中して欲しい」というような旨だったと思います。
なんか、云ってることとやってることが真逆な気がしなくもないんですけど…。
ジャケット写真も、肌色の歌詞カードも、デザインとしては良いと思うんですが、やっぱり異様、だと思うんですよ。コマーシャリズムを感じるというか。
逆に気になるというか。それならせめて真っ白の方が、目的を果たせていると思うんです。
肌色=ヌードは、無じゃなくて、意味がありますよね。もちろん白だってあるでしょうけど、肌色の方が見るものにその視覚情報から訴えるものがあると思うんですが…。
でもさ、白じゃやってる人が絶対居るから、肌色なのかなぁ〜…とか。

うん…林檎聴いて初めて、ジャケットとか諸々含めて「きれいごとだな…」って思ったんですね。
それが違和感の理由かも。

ま、きれいごと云うだけ大人になったのかなぁとも思いますが。
…あの、ここまで云っといてナンですけど、私はまだ林檎好きだし、飽きたり嫌いになったりしてませんよ。
寧ろ、こんだけ考えるほど好きなのです(笑)
これだけアルバムごとに変化する歌手って珍しいと思うんです、私。
だから、ずっと聴ける。聴き手も変わってゆくから、例えば今の私みたいに、このアルバムあんまり…って思ってても、5年後にはこのアルバムが一番好きな時期がくるかもしれない。
し、好きじゃない曲もあるから、こっちも狂信的にならない(笑)
それが彼女の魅力だと思います。
残念なのは、ファンの中には「椎名林檎」のブランドネームだけを求めていて、彼女の変化を認めない狂信的な人が少なからず居ること。
もう彼女は、あの中二病みたいな彼女じゃないし、あの和風かぶれみたいな彼女でもない。
椎名林檎は流動的で、顔も歌も詩もどんどん変わっていっているのに。

だから、楽しみなのは今後。
今回のアルバムがしっくり来なかったからこそ、次はどう変化していくのかが楽しみです。
そして、私自身も変わって、このアルバムに対する評価がどう変わっていくかも、楽しみなのです。

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