はい色とあお



えらく時間が経ったような気がする。
それでもまだ、ほんの一週間前。
自ら別れを告げたあの人の顔が、
ついさっき見てきたもののように
ありありと思い浮かぶ。

吹っ切れた、清々しい思いだった。
穴が開いた、寒々しい思いだった。
誰にも気づかれず吹く風の様。

あの人と出会う前の自分と、何も変わらない。
変ったと言えば、求める気持ちが大きくなった。
そんな中、出会った人がいた。



あの人は、未だ愛していると言う。
あの人の語る愛は、きっと優しすぎるんだ。
柔らかいやわらかい綿の様な、何か。
優しすぎるものに、どう答えていいのか
今はもうわからない。


「灰色と青」:youtu.be


ツイキ
Thank You!
 〇心海〇*03/27 06:21
ToP
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