さよなら、だいすきなひと
話題:本当に大好きでした。
もう本当に、お別れです。
本当なら、今日は3年4か月目の記念日。
一緒に迎えてるはずだった。
でも、今日が、お別れの日に変わる。
幸せな記念日のはずだった。
毎月、仕事終わりに彼が
コンビニでデザートを買ってきてくれて
「帰ってこれたよ」
って、記念日が終わるぎりぎりに帰ってくる。
本当は、日を超すだろう仕事を
終わらせて、
終わらなかったら、残してまで帰ってきて
二人でぎりぎりの記念日を楽しんでいる筈だった。
彼が記念日を大切にしてくれる人で
毎月とっても幸せだった。
それが、今日のはずだったのに。
今日、私はお別れにいく。
彼の部屋に置いていた
戻れるかもしれないと期待していた希望を
取りに行く。
きっぱり
「もう、戻れない」
と言われた。
そして話し合って
「もう、会わない」
になった。
このままずるずると会っていたら
お互い、進めない
もう、戻れる見込みもないなら
いっそのこと
離れてしまおう。
今日で、彼とは会えない
きっと、一生会えない
また、お互い好きだったら
付き合おうねなんて言ってるけど
きっと、もうそれはないと思う。
彼の中に、私はいないのだ。
きっともう、私の入る隙間はないのだ。
彼はまだ私を好きだという、
それだと私に未練が残る。
それなら最後に私を嫌いになって
嫌いと言ってと言った。
私は、嫌いだといった。
浮気をするあなたを嫌いだと、
本当は、大好きで
離れたくなくて狂いそうだけど
もう、終わりにしないと
嫌いよ、
うそ、大好きよ
あなたの傍にいたくない
うそ、ずっとそばにいたい
今日で会えなくなる
笑った顔も、怒った顔も、泣いた顔も
笑い声も、怒った声も、泣いて震える声も
全部全部、さようなら。
あなたの体温も、もう感じられないんだね。
もう全部、さようならだね。
本当は、荷物を取りに行くのは
最後のわがままだった。
私がいない家に、
彼が届けてくれる予定だったけど
無理やり取りに行くことにした。
もう一度、彼を見たかったの、
もう一度、彼に触れたかったの
本当に最後だって割り切るから
でもきっと、目は見れない
想いが、
離れると決心した想いが
揺らいでしまうから。
今日だけ、泣かせてください。
明日から、立ち直るから。
私の中心は、彼だった。
何をしていても、彼のことを考えていた。
ぽっかり、心に穴が開いてしまったみたいだ。
もう一度、抱きしめてほしかった
もう一度、キスしてほしかった
もう一度、名前を呼んでほしかった
もう一度、笑いかけてほしかった
もう一度、傍にいたかった
でももう何一つできなくなるんだね
心が、張り裂けてしまうよ
ねぇ、まだ好きだよ大好きだよ愛してるよ
直接なんて、
言えないけれど。
彼に会う前に、泣き止まないと
笑ってお別れをするんだ。
彼の最後の記憶に
泣き顔の私じゃなく、
笑顔の私を残すために。
笑顔がすきと言ってくれた彼のために
最後は、ずっと笑顔でいよう。
だいすきです、から、だいすきでした、へ
まえ とっぷ つぎ
-エムブロ-
