「へへっ、えへへへへへ〜」
さっきから、この人のにやけ顔が元に戻らない。人の家に突然押し掛けてきたかと思えば人のクッションに体を投げ出して、翳す左手薬指には青い石が埋め込まれたシルバーの指輪。
俺はその指輪の出所も、その日に至るまでの経緯も確かに知っている。その後起こりうることも予測出来る。よかったな伊東、返事はイエスだぞ。その話は明日かもしれないし、数年後かもしれないけど。
「浅浦ク〜ン、ふふっ、うへへ」
「顔が崩れてるぞ」
「浅浦クンだから今更ー」
「はいそうですか」
ナノスパでは後日談パターン
どうもこんばんは、エコです。
慧梨夏の誕生日ですね。でも今日は長野っちの日。
今年は長野っちの緑ヶ丘通いにまつわる話をちょいちょいやりたい。
そんな風に今日のお話の下にコメントしました。
ちょいちょいやりたいと言うか、もうストックにあるのよね。
インスピレーションだから。書けるときに書けちゃうから。一気にね。
でも授業関係だと1週間に1回とか2週に1回ペースになるっていうね。
で。
長野っちは何曜日に緑大に遠征しているのかっていう話ね。
高崎との兼ね合いがあるのでどっちかと言うと高崎の事情かな。
高崎のスケジュールを考えた場合に、水曜日は多分全休にしてそうだなと。
木曜日は4限のゼミすら寝坊で来ないことがあるので論外。
金曜日は昼放送が入って来るので長野っちとご飯を食べるのは時間をずらさなければ難しいかなという塩梅。
そうなると月曜日か火曜日。そんな感じで決めました。
長野っちの車はコペンのイメージ。小さい方がかわいいじゃない。
それでもかわいいだけじゃない雰囲気があるといいね。
長野っち、あんまりかわいくてあざといことをしても逆にそれがよかったりするんだけどね。
長野っちがノリノリでネタ振りに対する返しなんかをするところもやってみたい。
慧梨夏の誕生日なんだけどなー
……うん、後日談。明日ね明日。
本当に忘れ去られてるユノ先輩がかわいそうなだけの今年である。
来年の手帳にはユノ先輩の誕生日をしっかりと書いておこうと思います……
(繁忙期(スーパー朝霞Pごっこ期間)前の執筆ラストチャンスに食い込めなかったユノ先輩サイドにも責任があると言えよう)
スイマセンスイマセンwww
「おはよー」
「ヒロ、おはよう。今日は顔色がいいね」
「わかる? 緑ヶ丘帰りで気分がいいんだ」
「そうなんだ」
「緑ヶ丘のご飯はおいしいね。あと、高崎に会ったんだ。今度は学内をいろいろ教えてもらうんだ」
「よかったね」
ヒロはこの秋学期、単位互換制度を利用して緑ヶ丘大学の授業を履修している。どんな授業を受けてるのかはまあ、お察しだけど(緑ヶ丘にいるその筋の権威の先生の授業だそうだ)。
その制度を利用すること自体は進級する前の2月くらいに申し込みを済ませていたらしく、入院するのが前期で良かったとヒロが胸を撫で下ろしていたのははっきりと思い出せる。
情報センターの繁忙期というのは、学生が増える時期のこと。テスト前後や履修登録・修正の時期なんかがそれに当たる。この時期はスタッフフル動員で業務に当たることになっている。
ただ、この繁忙期。普段はセンターを使わないような人も多く利用することから、情報センター規則なんかがあってないような物になっている。一言一句覚えろとは言わないけど、最低限のマナーの話。
「ユースケ……カッ、カッ……カッコイイー!」
「えっ」
「うわああん! ホント何なのあの人おおお!」
「あずさ、水でも飲んだら?」
「ハルちゃんお酒ー」
「それ以上飲むって言うならちー呼んで強制連行」
「じゃあちーも一緒に飲むぅ……」
――と、いうワケで兄さんの店に呼ばれたんだけど……あずさ、荒れてるなあ。割とよくあることらしいんだけど、一緒に飲むことはあんまりないから俺は知らなかったんだ。泣き上戸なんだね。