「ひゃっほーい」
「みんなー、元気ー?」
そのお二方がサークル室に姿を見せた瞬間、空気が一瞬にして変わった。
「帰れ」
「圭斗テメー! それが先輩に対する態度かお前はー!」
「麻里さんはどうぞゆっくりしていってください」
「圭斗さんありがと」
「対策委員でーす」
サークルのはじめには、連絡事項のコーナー。対策委員は初心者講習会に向けて会議に次ぐ会議。日々決まったことを逐一報告していく。みんなも気になってることだしね。
「初心者講習会ですけど、ミキサー講師はいっちー先輩にお願いすることになりました。いっちー先輩改めてよろしくお願いします」
「よろしくー」
「アナウンサー講師、インフォに関しては青女のヒビキ先輩、総合部門に関しては現在調整中です。有力候補の先輩にこれから交渉して、来週には一本化したいです」
以上! と連絡を切って、これから始めることはと言えば、戦いのフィールドをセッティングすること。