「Kちゃん、作って来たよー」
「わ、沙都子ありがとう」
沙都子から啓子に手渡される瓶。その中身は沙都子お手製の梅ジュース。梅の季節になると沙都子は自家製のジュースを作ってボクたちにも振る舞ってくれる。
どうやら今年は啓子が個人的に少し分けてもらったようで、なるべく長く保存するためのコツなんかをレクチャーされている。なんでも、その気になれば冷蔵庫で半年から1年は保存できるらしくて。
「うたちゃんにも梅のヘタを取るの手伝ってもらったのー」
「あ、本当。うたちゃんにもお礼言っといて」
「今度は赤しそでしそジュースを作るの。そっちも出来たらお裾分けするね」
「ありがとう」