「神様、仏様、高崎さま〜!」
「テストはもう終わったはずだ」
近場の“髭”に呼び出され、アイスカフェオーレをどうぞと差し出される。飯野の奢りで話が始まるからには、何かを頼み込まれるのだろう。と言うか、飯野は大祭実行委員の活動でバタバタしてるはずだがどうした。
「テストは確かに終わったんだけどさ、夏の課題のレポートがまだ残ってまして〜」
「断る」
「そこを何とかあああっ!」
「お前のゴミクズみてえなレポートをどうしろっつーんだ。つーか、それで俺に何のメリットがあるんだ。アイスカフェオーレだけでやらせようって魂胆だったら残念だったな。てめェのクソレポートをまともなモンにすんのに420円ぽっちで足りるかよ」