スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。


【SSS】健全な肉体と内容で遊ぶ

 今日も今日とて真面目で研究熱心なお兄さんを装って出て来たゼミ室に、バイト上がりだというリンが戻って来た。土曜ということもあり、情報センターの開放時間も平日よりはいくらか短い。とは言え日給上限の6000円を座っているだけで稼ぎやがったかと。
 それはそうと、午後5時を回って空は大分暗くなってきて、夕飯のことなども考えなければならない時間帯に来ていた。ゼミ室での食事と言えば備蓄されているカップ麺やリンが放置しているジャガイモなどがあるが、今日はどうしたものか。まあ、帰ってもいいんだけど。

「石川、何か食うものはあるか」
「ない」
「使えん奴だな」
「お前に言われる筋合いはない」
「お前、今日は何時までここにいるつもりだ」
「特に考えてないが、日付が変わるまでには家に帰るつもりだ」
「珍しいことがあったモンだな、実質的住所が大学になってるお前が家に帰るとか」


続きを読む

【SSS】朝が灼く空の色

 悪夢から目覚めてしばらく。現在時刻は午前5時。台所では冷え切った体をあっためるためのお茶を沸かしていて、隣にはユキちゃん。昨日はインターフェイスの1年生が俺の部屋に集まって飲んでたんだ。終電のある子は終電で帰ったけど、帰らなかった子も少し。
 ユキちゃんはハナちゃんに潰されちゃって早々に寝ちゃって、夜中まで頑張ってた……と言うか夜の方がイキイキしてたのがタカティだったな。部屋ではそのタカティとエージが今も眠っていて、ドアを1枚隔てただけの台所が明るいから起こしちゃわないか心配。

「ミドリ、そろそろいいんじゃない?」
「そうだね。えーっと、マグカップはーっと。あれっ、ないなあ」
「部屋じゃない? 昨日使ったとか」
「あ、そうかも。ちょっと取って来るね」


続きを読む
前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2018年12月 >>
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31