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【SSS】偶発的遭遇と復習

 大きな本屋は地上1階に作らなければならない法が早く制定されないだろうか。星港駅にある商業ビル、その8階にある大きな本屋に足を延ばす。地元の本屋や大学の本屋より品揃えがいいと言うか、思いもよらなかった出会いがあるから本屋通いは楽しい。でも立地は出来れば地上1階が好ましい。
 学術書や参考書の他にはマンガや小説、イラストハウツーなど、いろいろな本を抱えて歩く。すると、人ばかりが密集した中でもパッと見でそれだとわかる金メッシュの髪が。山口が本を読むという印象がなかったから、正直呆気に取られた。俺が呆気に取られていると、なになに〜と奴がこっちに近付いて来る。

「あれ〜、石川ク〜ン、ど〜したの〜? ……って、買い物だね〜。買い込むね〜」
「ああ、まあ、いろいろな。やっぱ大きな店は品揃えがいいし。お前はどんな本を」
「俺はサッカー雑誌だね〜」
「お前、今でもサッカーは見てるんだな」
「うん、見てはいる。弟が一応プロのサッカー選手だし。あとは簿記の勉強をするための本かな〜」
「やっぱり、経済学部だと簿記検定を受けたりするんだな」
「そうだね。一応2級まではもう持ってるんだよ。次受けるのは1級。でも、理系の学部にも試験はあるんでしょ?」
「そうだな。俺は情報系の基本情報技術者とか応用情報技術者っていうのを持ってるけど、化学系の資格を取る奴もいるかな」
「へ〜。化学系の資格か〜。難しそ〜」


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