福島さんにとても似つかないクマが出来ているのには、触れるべきではないのだろう。元々がナチュラルメイクの人だけど、その部分を塗り潰してはあるのかもしれない。だけど、浮かぶそれ。
 何発信かはあまりよく覚えていないけど、ふとしたきっかけで久々に会ってみようかと至る今。彼女からのリクエストは、雑誌に載っていたという徒歩で行くには少し辛いカフェ。

「石川クン、付き合ってくれてありがとう」
「俺でよければいつでも。でも、何か意外だな」
「何が?」
「青女の子じゃなくて俺だなんて」