「ありがとうございましたー」
「ああ、また来な」
「うお姐ありがとー」

 戸田が魚里に掛け合って、魚里班の名前で源に機材を触らせているという話は聞いていた。どうやら今日もそんなことをしていたらしい。
 悪いことをしたつもりはないが、何となく物陰から源の様子を窺う。戸田の見立て通り、インターフェイスで光ったコミュ力はここでも発揮されている。