「なるほどな。そりゃ昨日の伊東が俺の思った以上にカリカリしてたワケだ」

 場所は8号館ロビー。ここは俺が寝床にしている場所で、定位置となったソファに腰掛ける。隣には、ぐったりした様子の果林。別に昨日の酒が響いてるとかではなく、対策病の一歩手前。尤も、果林の場合は病むのではなく怒り疲れだ。