「年の瀬の忙しい時期にお邪魔して申し訳ございません。こちら、つまらない物ですがお世話になりますお礼と年末のご挨拶を兼ねてお持ちしました。どうぞ皆さまでお召し上がりください」
「あらー、こーたクンいつもご丁寧にどうもー。どうぞ上がってー」
「お邪魔します」

 こーたがちょっとした荷物を持ってうちにやってきた。本人曰く「親年代の女性と仲良くなるのは得意」とのことらしいけど、うちの母さんもこーたには甘い。どんなにこーたが人として出来ているように見えても所詮ただのウザドルだ。