合宿直前、最後の班打ち合わせの日がやって来た。ドタバタと駆けこんで来たヒロは、シゲトラ先輩の顔を見るなり「シゲトラ先輩やよ!」と興奮した様子。何があったんだろう。いつもはのらりくらりしているヒロが、明らかに高揚している。

「シゲトラ先輩星ヶ丘で一番ミキサー上手いゆーて聞ーたんですけど!」
「おっ、誰が言ってた? 世界のシゲトラとは俺のことよ!」
「つばちゃんがゆーてました、星ヶ丘で機材のことならシゲトラ先輩に聞くんが一番確実やーゆーて」
「戸田に認められてんのか。いや? 悪い気はしないね。で、どうした?」
「対策委員で機材とかの荷物まとめとって思いついたんですけど、番組の構成変えようと思うんですよ」
「ヒロマジパねえ!」