「あ、リン君。来てくれてありがとう」
「それで青山さん、話というのは?」
「リン君、芹ちゃんに復讐したくない?」

 青山さんから某所カフェに呼び出され、席に着くなりふっかけられた話だ。オレはやってきた店員にロイヤルミルクティーとティラミスを注文し、話の続きを促す。春山さんへの復讐? それは非常に心躍る響きだが、青山さんの言うことだけに裏があるような気がする。

「春山さんへの復讐であれば常に機を窺っていますが、それが何か」
「ちょっと、この資料を見てくれる?」