「わー! すっごーい! ねえねえ、りっちゃんの本棚もっと近くで見てもいい?」
「好きなだけどーぞ」
「やったー!」

 自分の本棚を前にして、烏丸サンは異様にハイテンション。特に変わった本棚ってーワケでもないンすけど、見る物見る物がとにかく珍しいみたいスね。
 星大の3年生だという烏丸サンは、冴と同じ大学の情報センターでアルバイトをしてるらしいス。細かいことはどーでもいーんスけど、何か冴と仲良くなったらしーンすわ。実家は西京エリアにあるそうなンすけど、年末年始に帰る予定がないとか。