「ねえ朝霞サン、ちょっと!」
「ん?」

 勢いよくブースに入って来たつばちゃんが、今日も今日とて自席で書き物をしている朝霞クンに声を投げかける。書き物に集中してた朝霞クンが顔を上げてイスを動かした瞬間、背中の方に築かれた山がガシャンと音を立てて崩れた。

「あーほら、ちょっと動いたらこうなるの、いい加減何とかして!」
「何とかしろって言われても、これが限界だろ」
「どこが限界だ! その山の構成物の何割かはレッドブルとゼリーパウチの抜け殻でしょ!?」