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嵯峨みちる創作のお時間

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2011.6.11 12:15 Sat
藤沢周平はやっぱりこの2作品

舞台作家でもあった
軽快な活劇を描く池波正太郎と対比されるのが
藤沢周平の作品。

静かな物語の流れが
藤沢作品のよいところだと
思う私は
やはりこの2作品がいまでも読みたい作品。

ひとつは
『用心棒日月抄』
用心棒の青江又八郎を主人公とする活劇。
初期の犬の用心棒から家老の用心棒をするまでに至るところは
江戸当時の派遣社員として読むと
共感ももてました。



ふたつめ
『橋ものがたり』
江戸の橋を舞台に
人と人との出会いと別れが描かれています。

最初の話は
職人として奉公していた幸助が
幼馴染みのお蝶と
「五年後に橋で会おう」
という約束をして再開する物語。
のっけから…切ない

身売りしていたお蝶は
現実を踏まえた上で一緒になりたいと考えていた幸助のもとを去ってしまいます。

また話にあわせて
江戸時代の古い橋の情景も楽しめます。


他にも最近映画化された『蝉しぐれ』もありますが

思い入れが強すぎて
映像化してほしくない
やっぱりこの2作品です。





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