こくはく
2010/04/17 15:33
茶。
話題:心に残った一言
一言っていうのか、句というべきか。
わからないけど、心に残ったので。
千利休の辞世の句です。
長い上に、とても意味深く、人により取り方が違うと思うのでここでは割愛。
すごーく、まとめにまとめると、
人生七十年、
こん畜生と思いながら我死んで行く
となるのですが…
…いや、まとめすぎた(笑)
でも、すごく深いんです。
その上で色々感じ方や捉え方が違うから、一概には言えないのです。
私の得天具で、
あらゆるしがらみ(苦楽、愛憎、栄辱、得失、迷悟)から我が身を解き放つのだ。
上記のものがなにもない世界で、これからは自由自在遊戯三昧だ!
と言いながらも、
「えい、こん畜生」と思う。
七十年の人生を過ごし、今もなお歴史に偉業を成し遂げた人として名を遺した、これほどの人でも。
達観しきれず、受け入れ難く、諦めきれなかったことがあった。
最後に、
世の中の煩累、萬物糾縄、なにもかも、我が身には指ひとつ触れさせぬぞ。
と言う。
素直に、魅力を感じた。
きっと、この人の精神や成し遂げたものは、どれほどの時代が流れても誰にも介入されることはなく、けれど、人を媒体にして語り継がれ受け継がれていくんだろう。
今更だけど、辞世の句ってすごいね。
辞って、自分から能動的に辞めることじゃないですか
この辞世の句はさ、読んでいて、すごく込み上げてくるものがあった。
なにが、って言い難いですが。
まだ、しがらみにまみれた世界に生きている人々を気持ち良く嘲笑い、一足先に世を辞する、と言う。
自由自在遊戯三昧、と一種のあてつけのようにも取れるくらい。
けれど。
まだ足掻きたい、まだ諦めきれない、という心情が、滲み出ているようにも感じる
本当はまだ。
あたしは、七十年生きたらどう思うんだろう。
まだ、か、
もう、か。
まあ、それよりもまず、今、がんばらなくちゃなんだけど(笑)
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