Blue room

2016/12/9 Fri 13:50
洗濯しましょ

ナギ、パニール、アッシュ
☆あなたも家族より
▽ナギが帰ってきました

「あっ!パニール、あんまり無理しちゃダメだよ!」

「あらナギさん、お帰りなさいませ〜。無理なんてしてませんから、大丈夫よぉ。」

「でもボク、この前パニールがカゴ落としたの見たもん。最近上手く飛べないって言ってたし…。」

「あら、あらあら。そうだったかしらね〜。でも、コレくらい大丈夫よぉ。ふふ、それにね、最近はアッシュさんがお手伝いして下さるのよ。」

「アッシュがお手伝い?」

「そ。今だって私の代わりに洗濯物を…、あ、帰ってらしたわ。」
出入口からカゴを持ったアッシュが来る

「ほら、持ってきたぞ。ん?何だ、いたのか。」

「うん、さっきからいたんだよ。ただいま〜。」

「わざわざありがとうございます、アッシュさん。さっ、続きを頑張らなくっちゃ!」

「ああっ、だからボクがやるってば〜!」

「バカ言ってんじゃねえ!そんな汚ねえ手で触ったら洗い直さなきゃならねえだろうが!」

「お?おおっ、きったねー!うー…、じゃあ洗ってくる!パニールは休憩だからね!働きすぎは良くないんだからなー!」
採取依頼の報告兼ねて船内へ

「働きすぎはあの子の方よねぇ…。さて、少しくらいやっときましょ!」

「よせ、その程度あいつにやらせとけ。少しでもやったら確実にむくれるぞ。」

「あらまあ、アッシュさんったら、ナギさんのことよく分かってらっしゃるのねぇ。」

「…殆ど毎回仕事に連れてかれるからな。」

「うふふ、ナギさんったらアッシュさんが大好きなのねぇ。でもアッシュさんも、なのかしら?」

「なっ!俺はあんなアホの事なんぞっ…!」

「ただいまぁー!パニール、やってないー?」
出入口からナギ帰還

「んま〜、お早いお帰りだこと。ええ、アッシュさんに止められちゃってねぇ、一枚も干せなかったわ。」

「よし!よくやった、アッシュ!…あり?ちょっと顔赤い…?」

「赤くねえ!下らないこと言う暇があるなら手を動かせ、手を!」

「んだよー、アッシュだって全っ然やってねーじゃんかー。ねー、パニールー?」

「アッシュさんはナギさんと一緒にやりたかったのよ、きっと。」

「違ぇ!」

「オホホ、あらあらごめんなさいね〜。それじゃ、後はお二人に任せて、おばさんは日向ぼっこでもしてましょ。」

「うん!アッシュアッシュ、競争ね!」

「んなもんしねえよ。洗濯物ってのはな、早く干せばいいってもんじゃねえ。いかに綺麗に干すかが重要なんだよ、丁寧にやりやがれ。」

「それもそっか。じゃ、がんばろーね!」

「ふん。」

「ふふふ、かわいい子達だわ〜♪」

「なに〜?」

「何でもありませんよ〜。」

〜数十分後〜

「ん〜〜っ!洗濯物干し、お〜わった!アッシュは〜?」

「もう少しだ。」

「そっか、男の方が多いもんね。手伝う?」

「いらん、もう終わった。」

「パニール〜、終わったよ〜!」

「はい、お疲れさまでした〜。助かったわぁ〜、お礼にココアでも入れましょうかねぇ。あ、アッシュさんはお紅茶かしら?」

「アッシュ、ココア嫌いなの?おいしいよ?」

「…たまには甘いのもいいかもな。」

「じゃ、お二人ともココアね。さ、行きましょ。」

「ほーい、…とうっ!」
アッシュの背に飛び付く

「うおっ!?」

「アッシュ!全速前進、出発進行〜!」

「ふざけんな、うぜーんだよ!」
ナギを引き剥がす

「あっ、アッシュひっでー!負けるかぁ!とーう!」
負けじともう一度

「だぁあっ!うぜーってんだよ!」
もう一度引き剥がす

「やだやだやだー!」
やっぱりもう一度引っ付く

「離れろこの阿呆!」

「意地悪ばっか言ってると、晩御飯抜きだぞ!」

「何でテメェが決めんだよ!降りろ!」

「やだよーっだ!ほら早く早く〜!」

「こンの…!くそっ!」

「へっへ〜、ボクの勝ち〜!」

「言ってろ。」






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