人殺し         
2012/09/05 19:01
コメント10

話題:記憶




閲覧注意




















小学生の頃
当時住んでいた自宅の前で
2歳下の近所のお友達Aちゃんと
自転車の2人乗りをして
遊んでいた。




後ろに乗っていたAちゃん



私が自転車を走らせている最中に
後ろで動くような感覚がした

その瞬間、アッ!と言う声と共に
ズルズルズルズル…と引きずる音




私は慌ててブレーキをかけて
後ろを振り返ると
Aちゃんは
荷台にしがみついた状態で
膝から下の部分が
地面についていた



私はビックリしてAちゃんのケガの具合を見てみると
両膝に擦り傷が出来ていた。


幸いにも大事には至らなかったが
ケガをさせてしまった申し訳なさでいっぱいで
私はAちゃんに、ひたすら謝った






すると

これに気づいた父が物凄い形相で
家から飛び出してきた。
右手にホウキを持って…






「悪い事をしたのだから、当然」と思っていると

回りに人が居たためか?
私は父から殴られる事なく
その場は終わった。






私は母に連れられ、スーパーへと
お見舞いの品を買いに行き
Aちゃんの家へ謝りに行った。





AちゃんとAちゃんのお母さんは

『擦り傷だから大丈夫ですよ〜』

と言って許してくれたのだけれど
それが更に
申し訳なくて申し訳なくて…







そして自宅へと戻った母と私、

それを待ち受けていた父。

手にホウキは持っていなかった。





















うなだれる私に、父は開口一番


「Aちゃんケガしたから●ぬわ…
どうする!?どうする!?人殺し!!」



















そう…


万が一
落ちて打ち所が悪ければ…
打ち所が悪くて
●んでしまったら…




















私に投げ掛けられた言葉は、、、






人 殺 し














←─「*」─ ─「#」─→


TOPに戻る

-エムブロ-