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10人に一人は隠れクラミジアという事実ぷぅぷぅぶぶぷ・ぷぅぶぶぷラスト
都内某寿司屋にて
「へい!いらっしゃい!」
「お客さん何から握りやしょうか?」
「ウム…屁を頼む…」
そう、このシリーズラストを飾るのは「握りッペ」なのです。
男子たる者100%経験ありと断言してよいでしょう。
私の学校でもやはり大流行いたしました。
エスカレートすると、隠れて自らの屁を握り、離れた女子の処に配達する「デリバリー握りッペ」(略してデリっぺ)をする嫌な奴もいました。
握りッペは握るタイミングといかに掌から臭気が漏れないようにするかがカギですが、やはり最大のポイントは臭気にあると言えます。
中学生ともなると、すでに創意工夫する人としない人が現れてくるのが面白い所です。
たががオナラなれど既に人生のサバイバルレースが始まっているという点が興味深いです。
ある者は朝食にゆで卵を大量に食したり、またある者は食物繊維の豊富な野菜類(芋はもちろん豆やキャベツ等)を前の晩から食したりと研究が進みました。
堪らないのは被害者達です。背後からいきなり喰らった日には不快きわまりないのです。
しかし、そんな被害者の中にもアイデアマンがいました。
「被害を受けた時、その臭気を口から抜いて握ってやり返したらどうだろう?」
いわゆる握りッペ返し。目には目を「屁には屁を」か…
しかし…えげつない話ですいません。次回からまじめなお話書きますのでお許し下さい。 |
この発言を聞いた連中は初めはポカリと口を開けて聞いていましたが、一人が「やってみる価値はある」と賛同しました。すると、皆がやってみようという事になり実験をすることになったのです。
都合よくオナラが出そうな輩がいましたので実行したところ、以下の理由により成功は難しいという結論になりました。
1臭気を吸入するとむせてしまう。
2臭気の持続が困難である。
3不意打ちを受けた時に機転を利かせ握り返すのが困難である。
「やはり無理か…」
皆が諦めようとした時、ある男が通りかかりました。
「なにしているの?」
彼は知る人ぞ知る学年一「ごんずい男」山田です。
「ごんずい」とは当時私達だけのコミュニティで使用していた隠語で、本人に知られずに本人の前でも使用できるようにカスタマイズされた言語で、「口臭の激しい」という意味です。
学年に必ず一人はいましたよね?
山田は虫歯を放置していたのか、ありえない香りを常に漂わせていたのです。
そこに集まっていた殆どの者が「ある予感」に駆られて解散しようとしていたのです。…が。
やはり、空気の読めない者が必ずや一人はいるもので仲間の内の田中という男が、「いまさぁ、握りッペ返しっていうのやっててね、やり方は…ウンヌン…でも誰も成功してないんだよね…カンヌン…やってみる?」
…こいつ…言いやがった…山田が「ごんずい」ということを知らないのか?
ざわ…ざわ…ざわざわ…
山田、断れ!誰もがそう願ったのも虚しく、「うん!やりたい!」と山田は満面の笑みで答えた。
つまりこういうことだ。山田の鼻腔を通過した臭気は在り得ないほどの口臭とミックスされて握られ、最終屁息(最終兵器)となって返されるのだ。
誰がやるか!私達は山田に詳細を伝えた田中という奴に強引にやらせることにした。
いいだしっ屁、いや言いだしっぺでもあるし、山田が「ごんずい」という事に気が付いていないようだから。
本来ならば握った本人に返すのがルールですが、誰かが握り山田にリレー、言いだしっぺ田中に手渡すというやや強引な設定を強引に作り上げたのです。
「あ、出そう!」
誰もが息を呑む中握りッペ返しが行なわれた。
山田が確実に握り返しを行ない田中へとつなぐ。
今まで一度も成功したことのない技であるから田中も安心して大きく息を吸ったようだ。
スーッッ……
田中「うわーーーーークセーーーーーーー」
床に倒れ転がりまわる田中。鳴咽している。
一同はどよめいた。「おおおおおスゲー!」
勿論握りッペ返しは不発に終わり「口臭握り」を直撃したのは間違いないだろう。
一同はどよめいた後大爆笑。そして、現実に気づき身震いをした。
「この…技は…難しいし…ちょっと…卑怯でもあるから…禁止にしようや…」
私が言った。
満場一致の賛成を得たのは言うまでもない
以来急速に握りッペブームが去っていった。
こうやって皆少しずつ大人になっていくのだね。。。。
女の子の身体について話すのも楽しかったですが、こんなお話も今となっては楽しい性春の1頁なのです。
このシリーズ終わり。
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