妖かし恋戯曲「暁仁」



●暁仁/AK!to/アキト(cv宮野真守さん)
21歳。フォックス・イヤーのリードギター担当。
空気を読まない俺様タイプ。ムードメーカー。霞美とは二卵性の双子。





〜ネタバレ〜
(ハッピーエンド)
無理矢理フォックス・イヤーのマネージャー補佐となった主人公だったが、根が真面目なため、与えられた仕事を頑張ろうとメンバー達のために一生懸命動いていた。
その中でも暁仁は主人公を最初から警戒していたため、言い方がきつかったりぶっきらぼうだったが、頑張り屋である主人公の優しさや素直さを目の当たりにすると自然と警戒が薄れていった。
しかもなんだかんだと優しい暁仁は、荷物持ちをさせるためだと言いながらお祭りに連れて行き、荷物を持たせるどころか沢山屋台の物を買ってきてくれたり花火を見せてくれたりした。
そんな風に過ごしているうちにすっかり心を許してしまった暁仁。酔った勢いで主人公に抱きつきキスをしようとしてきた。驚く主人公だったが、気分が昂ぶった暁仁からはなんと、偽物ではなく本物の狐の耳と尻尾が生えてきたのだ。
そう、暁仁たちは妖狐だった。
妖狐は妖の中でも強い力を持った妖で、他の妖たちを統治していたが、近年力は弱まっているため主人公の勾玉を必要としていた。その勾玉は主人公の先祖である陰陽師が、暁仁たちの先祖である妖狐を裏切り封印した勾玉だと言われており、その先祖の封印を解くため必要だった。
しかしそんな事を言われても、裏切りだなんて信じられなかった。それどころか人間じゃなく妖狐である暁仁たちを守ってあげたいと思い始めていた。
それからというもの、主人公は彼らが妖狐であることはちゃんと秘密にしていたし、今までと変わらずに接していた。何よりすっかりフォックス・イヤーの歌声のファンになっていたし、一番に応援したいとも思っていた。その気持ちはメンバーたちに伝わり、彼らともどんどん仲が良くなった。
特に暁仁は新曲のプロモーションビデオ撮影の際、主人公も一緒に映ることになったことで気分が上がり、台本にないのに主人公にキスをしたりなんかもした。その後も初のバラード作りの為に歌詞作りに悩む暁仁のために、気晴らしに二人で水族館に行ったりもした。素直じゃない暁仁は思ってない事を口走り、主人公を傷つけたりもしてしまったりもしたが、仲直りをするため素直になると主人公は喜んで微笑むため、その笑顔を見ると自然と心が温かくなり歌詞が思いついたりもした。
そしてついにバラードは完成する。その歌詞はなんと、暁仁が密かに想う主人公へのラブソングだった。その歌を聴いた主人公は感動し、涙を流して喜ぶものの、生放送の音楽番組の途中で暁仁たちの地位を狙う妖のグループであるピエローズにより主人公が攫われてしまい、それを見てしまった暁仁が怒りを抑えきれず生放送中に力を出してしまった。その大きな力は主人公の勾玉の力も引き出し、もはや耳も尻尾も隠せないほどの力だった。そのため驚く観客たちは恐怖に逃げ惑い、ピエローズは退散したものの、自分たちもこの場から逃げなくてはならなくなった。
全国に妖狐の姿が映ってしまったため、とりあえず暁仁は螢丞だけが知っているという秘密の場所に隠れることになるが、暁仁のそばを離れたくない主人公は一緒に行くと言った。
そしてしばらく二人だけの生活が始まった。暁仁はまだ力が抑えられず耳と尻尾を隠せないため二人は自給自足のような生活を始めた。最初は慣れなかったものの、何やら新婚生活のようなその生活は楽しく、二人はもういっそこのままでもいいのではという穏やかな気持ちになり始めていた。
しかしそれを知った螢丞はしびれを切らしたかのように二人の前に現れた。そして螢丞は本音を話す。二人を二人きりにすれば暁仁が勾玉の力を吸収し、覚醒し、力を手に入れられると思ってわざとやったこと。しかしいくら待っても兆候が現れないため、主人公を傷つければ暁仁が覚醒するのではないかと思い、主人公を傷つけようとする。すると怒った暁仁はやはり覚醒してしまった。もう力が抑えられなくなり、螢丞は言う。その大きな力を持ったまま里へ帰り妖を統治するか、もしくは主人公の陰陽師の力で暁仁の力を封印し妖狐に戻るか。その言葉に主人公は、そばにいて欲しいと願うと暁仁は主人公を抱きしめ、喜んでくれた。そしてキスをし、主人公と螢丞の力を合わせて暁仁の力を封印する。その時またあの夢の世界が現れ、主人公と暁仁の二人は千年前の記憶へ飛ぶ。するとそこには真実が。
主人公の先祖である陰陽師と、妖狐の先祖である白夜は愛し合っていたこと。人と妖だけれどもとても想いあっていたため、二人で駆け落ちしようとしていたこと。しかし白夜はとても力の強い妖であり、そんな白夜と一緒に居ればきっと主人公の先祖が傷ついてしまうと恐れた白夜は自ら騙していたふりをし、わざと主人公の先祖に陰陽師の力を使わせ封印させていたこと。しかしその後、主人公の先祖のお腹には白夜の子が居た。そして人と妖が交わうと倍の力を得た子が生まれる事を知った。
目が覚めた主人公と暁仁は人と妖の子は倍の力を持つ事を螢丞に話すと、螢丞はその力をこれからに繋げていけると安堵した。そして暁仁は主人公に「俺の子を産んで欲しい」とプロポーズする。あまりにひどいプロポーズのセリフに思わず螢丞が吹き出して笑ってしまうと、暁仁は顔を赤くして怒り笑って居た。
その後、覚醒したことにより勾玉は妖狐の手中にあると判断した他の妖たちはもう暁仁たちに手を出すことはなくなった。更に螢丞の力で生放送での事故の記憶を世の中の人から消し、フォックス・イヤーはまた歌を歌えることになった。
あのバラードは結局CD化されなかっため是非CD化したいという主人公に、それは今夜じっくり二人きりで教えてやると言う暁仁はみんながいるのも関わらず、主人公に愛を囁いてキスをした。

(妖かし恋戯曲)



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