最近の梅毒 検査方法とは
梅毒検査を行う血清反応検査は大きく分けて2種類あります。

RPR法とTPHA法です。

どちらも血清反応で梅毒かどうかを判定する方法です。

RPR法

RPR法は脂質抗原と血清を反応させることにより梅毒を判定します。

直接的に梅毒の原因を調べるわけではないので、梅毒以外の疾患に対して陽性を示す可能性が5%〜20%程度ある
ため、陽性反応が出たからといって、必ずしも梅毒とは限りません。(生物学的疑陽性といいます)

ただ、rpr法は、感染の機会から2週間から4週間で陽性反応が出るので、早期発見には意義もある検査です。

また、治療が終われば陰性になるので、治療の確認検査に使用されます。

TPHA法
TPHA法は梅毒の病原菌であるトレポネーマに対する特異抗原を検出する検査です。

TPHA法で陽性反応が出た場合、他の疾患で陽性が出た可能性はきわめて低いと判断されています。

正確に梅毒検査ができるTPHA検査ですが、感染の機会から陽性反応がでるまで4週間から6週間かかるといわれて
いるので、感染してから早期の検査には向いていません。

また治療後も長期間にわたって陽性反応が消えないので、感染履歴がわかりますし、治療の確認検査には向かない検
査方法です。