The past should give us hope.
top


2023.10.5 20:07 [Thu]
アナスタシア
2020年の日本初演の時に観に行って、そこでグレブに落ちたんだけど今年もグレブが最高だった……
映画だとラスプーチンがロマノフ家への個人的な怨みを募らせてアーニャを追い回す感じだし、やり方が魔術なのでファンタジー要素もあって怖さがマイルドなんだけど、ミュージカルだと政治や思想が人間を追い詰める感じでリアルで怖いんだよな〜。
グレブもトップからの命令でアーニャを殺しにいくわけだけど……機械のように冷徹に、感情を殺して"ボリシェヴィキの将官""父親の息子"として任務を遂行してきたグレブが人間としての感情を爆発させて「俺は引き金を引けない」ってなるシーンが本当に大好きなんだなぁ……人間らしく葛藤するキャラクター、心を惹かれるよね……
前回は堂珍さんグレブを見たんだけど、今年は万里生さんグレブを見たのね。万里生さん、演説シーンが"ホンモノ"すぎて怖かった……www"あの時代"の"あの演説"って感じ。民衆を煽動させる力を感じて怖かった……万里生さんが独裁者じゃなくて俳優でよかったよ!!!(???)
そんなふうに恐ろしく見えた万里生さんグレブだったけどアーニャに対して死ぬほど不器用でそこがかわいかったな。お茶に誘うのも不器用。威圧するなwwwグレブがアーニャに「このように俺はユーモアのセンスもあるしっ!」みたいなこと言ってアピールする場面、マジ1ミリもセンスなくて愛しかった。

相葉さんディミトリ、ペテルブルクの王子って表現が似合いすぎてたな!路地裏で生きてても王子だよ……そして歌が上手くて毎回びっくりしちゃう。歯切れよくて滑舌よくて聴いてて気持ちいい。何度かピッチ下がるとこあったけどすぐに修正してくる……音感もいいってこと……???本当にすごいな。人間って努力したらあんなに歌が上手くなるんだな……ってなる(???)

楽曲の歌詞、自分がやったことあるミュージカルだからどうしても歌った歌詞で慣れてて違和感感じたりもするんだけどパリの中で出てきた「パリは魔法使い」って歌詞が素敵だったな!!でもやっぱり「パリは握っている〜♪」って歌詞に全然慣れなかった……わたしたちは映画版の歌詞すら無視して「パリは愛の鍵〜♪」って歌ってたからさ……笑笑
サンクトペテルブルクの噂はどうしても「そうプリンセスアーナスターシアーーー!いーず!こ!に!知ってるか?シー!!!!」に慣れすぎててこれがピッタリきてていいなって思っちゃうんだけどさ……🤣

今回、開演前・幕間・終演後に写真撮影してよくてさ〜!緞帳撮ったんだけどすごい素敵だったの。開演前は宮殿だけが光ってて、幕間は多分1幕最後にパリに着いたからなのか?エッフェル塔も光ってて、終演後は撮り逃しちゃったんだけど"アナスタシア"の文字が消えてて……あれは"アナスタシアは存在しませんでした、幻想でした"っていうことなのかしら?それとも単純に幕が降りたから?わからないけど、皇女アナスタシアとしてではなく一人のアーニャという女の子としてどこかでディマと幸せに暮らす姿を思い浮かべてほっこりするなどしました。(考えすぎかしら!?www)
comment...0
*top#

-エムブロ-