10/22 10:40
あなたの生まれ育った場所に行って来ました。
1ヶ月ぶりくらいかな?自分の記憶の中のその場所とは全く違ってるから、来る度に新鮮な気持ちと切ない気持ちになります。

わー、なんかすごくなってるー、って東京から特急に乗って駅に降りたときに被ってた帽子を少し上げながら周りを見渡していたあなたが本当に昨日の事のように思い出せます。
本当はもっともっと前の話なのに。
凄いね、色々あるねって言った私を見て、あの笑顔で笑ってまた帽子を目深く被り直した。

電車の中で色んな書類に目を通していたこと。
ほとんど周りに乗客がいない中で、大好きな銘柄のビールを飲みながら、「新幹線とかこういうのって、だからいいよね」って言っていたこと。
書類に目を通して何かを書いたり、終わったらファイルにまとめてリュックに詰めて。
東京から進むにつれてどんどん窓の外の景色が変わって、ネオンが減って、変わっていく様子をあなたはお酒を片手にじっと見ていました。

私が思ってる以上に何かを思って考えて、行動に移して。色んなことを考えているのに出てくる言葉は優しい言葉、気遣う言葉、出す態度も同様に。
何かを考えて決心して動き出している姿を追うのに必死で、ほとんど小走りでついていってた気がするなぁ。

今日とか昨日とかの出来事じゃないんだけど。

友達たちとあなたの話をいっぱいしました。

誰からも愛されたあなたの話は、あなたが居ない場所でも尽きることはなくて、みんなずっとそこには居ないあなたの話をして、笑ったり泣いたり考えたり。

切ないどうしようもない気持ちは消えないけど、こうやってみんなで話すと身体が軽くなる気がする。
こーーーーんなにみんな、好きなのに。
伝えられないって悲しい。
悲しいって言葉を使うと余計にその感情に乗っ取られそうで言いたくないけど、悲しくなる。

次に会えるときまで、恥のない生き方を。

何度生まれ変わっても、同じ時代に生まれたい。
次も必ず同じ時代に。
あわよくばまた近くに居られたら。
みんなあなたがずっとずっと大好きです。
絶対に忘れないって言ってるよ。

会えないのが辛いけどね。
未だに信じられてないんだけどね。
ここ何年かは片手で数えるくらいしか会えなかったから、そんなの思っても遅いんだけど、何でもいい理由をつけてあなたに会えば良かったです。
何かあればいつでも会えるって思ってた自分にこんなに悔やむことはなくて、今更、会いたい、話したい、って気持ちが毎日溢れてくる。

あの時は大きすぎると思ってた6つって歳の違いも、今じゃ何ともないのに。
あなたを好きでいたときのその6つは、あの頃の自分には大きすぎて、似合わない、見合わなすぎてダメだと思ってた。

会いたいなぁ。心に空いた穴を思い出で必死に修復してるよ。
でも思い出しすぎると修復の手が止まって、また感情がその穴からこぼれるの。

あの笑顔に会いたい。優しい笑顔に。
驚いた顔、全部。みんな思ってるよ、私だけじゃないよ。
やっぱりみんな最後には泣くけどさ、そんなに泣いて欲しくないよね?
いま何を思ってるんだろうとか、考えても仕方ないことなんだけど。何を思ってるんだろう?の疑問を放つこと自体が無意味かもしれないけどさ。

何度生まれ変わろうが、絶対に会いたい。
必ず同じ時代に生まれて、遠くでいいから存在を知りたい。
言いたいことがたくさんあったんだよ。子供が生まれた時だってさ。
全部閉まっておこう。忘れないように辛いけど思い出して、その時は泣いたり笑ったり、苦しんだりもしよう。

ここに来る度、ここに居るんだって思うようにするね。
ここに帰ってきたんだって。



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