10/19 03:00
そして。一番書きたかったことを。
あれから2年と2ヶ月が過ぎました。
友人はもちろん、私も未だに心の整理がついていないというか、本当のことなのかな?と思っています。最近、テレビをつけたら本人が出演していたドラマが流れてきて、「わ、本物じゃん、春巻きじゃん」となり、嬉しくなった反面切なくなりました。気付いたら泣いてた。
彼に対するニュース、媒体は一切避けてきたから。
格好いいなぁ、もう。
おじさんになる姿も観ていたかったよ。
私が子供産んでお祝いをくれたのと、子供を見に来てくれたのが最後だったんだっけ。
安定期入ったくらいに友人含めて報告もした。おめでとうって喜んでくれて。性別を伝えたら、「じゃあ〇〇に似るね。男前確定だな」とか、まだ産んでないのに「2人目も楽しみだね!」って言ってて。
私も彼も一人っ子で兄弟が欲しかったってよく言い合ってたから、自分は叶わなかったけど子供で叶えられるじゃん!って笑ってくれて、お酒控えるようにって言ってるのにいつもみたくちゃらんぽらんになってさ。みんなでタクシー詰め込んで、元気な子供産めよ!って笑って別れて。昨日の事のように思い出せる。
やっと納骨されたって連絡を受けて、仲の良かった友人たちと行こうって話をしたんだけど、産後だった事もあり、子供を連れて、または預けての東京に行くことはまだちょっと抵抗があって。
何より、実際にその場所に行ったら現実を目の当たりにして心が折れると思って、怖くて、無理で。
「私の分までよろしくね」と友人たちには伝えました。その日は雨の予報だったんだけど当日すごく晴れて、「やっと会えて、少しは喜んでもらえたかな」って友人の言葉にめちゃくちゃ泣きました。
私26歳になっちゃうよ。
春ちゃんの26歳の時と違いすぎて笑っちゃう。
そのうち越しちゃうんだろうな。
未だに、彼の地元や都内などで、彼に死についてのビラを配ったり、デモのようなものを起こしているのを見かけます。どうか放ってあげてください。安らかに眠らせてあげて欲しい。
見ていて、耳にして、苦しいです。
彼の地元の駅前にある小さな映画館に、彼の最後の出演作のポスターが貼ってあります。もうほとんど元の色が分からないくらいに色褪せています。
それと同じくらい、沢山の人に色褪せない思い出をくれた彼を、どうか安らかに眠らせてあげてください。お願いします。
彼の最後の出演作となった作品が再上映されます、とビラを渡してくれたおばあさん。寒い中何人もの方に声をかけてて、受け取ったら「ありがとう」と言ってくれて。私も含めて、あなたを応援して愛してくれた人は、あなたが思ってる以上に居たんだよ。
それが重荷になってたのかな、
誰よりも仕事に真面目で勉強熱心、常に上へ上へ行きたいという向上心、日本以外でも活躍したいって一生懸命英語を習ってたこと。友人たちで会うときもバッグに英語の教材を持ってたこと。わすれないよ。
私そのうち春ちゃんの年齢越しちゃうよ。そんなのやだよ。ずっとずっと春ちゃんは6個上の大切な友達で、おじさんになった姿も、俺は最近はもうそういうのいいやって言ってたけど、家庭を持って。
だって春巻きなら絶対いいパパになったでしょう。
なんで、なんで。
言えないことがたくさんある。
言いたいけど、墓場まで持っていかなくちゃいけないことがある。
私はきっと長生き出来ないけど、行いも悪かったし人に言えないことも沢山したからあなたと同じ場所には行けないかもしれない。だから今、精一杯頑張ってるよ。いい行いを心がけてる。遅いかもしれないけど。死後の世界とか信じないけどさ、もしかしたらあるかもしれないじゃん。
だとしたら会いたいからさ。会えたらなんて言おうね。なんて言うんだろうね。
こんな事あった、子供がこんなこと喋れるようになった!っていう報告を出来ないのが辛いよ。
ちゃんと、春ちゃんが買ってくれたファーストシューズだって今でも大切に飾ってるもんね。
はーちゃんのお靴もう小さくて履けないよー。履きたいのに。って言うんだよ。
2人目産む前に、流産して。予定日が彼の誕生日だったんです。
それも報告したかったのに。何かの運命か!って。だけど、8月末に流産してしまいました。
時間が経てば経つほど辛いよ。
辛いけど毎日生きていくちゃいけなくて、忘れかけてた頃にまた思い出して、なんで忘れてたんだろうって自己嫌悪になって。
私が最後に見た表情は笑顔。
その記憶のまま、生きていくよ。
あなたの分まで生きるなんてことは言わない。
言っとしたって本心じゃない。
でも今死んだとしたってあなたに会えるわけじゃない。
タイムリープしたいって本気で思ってるよ。
馬鹿かって思われるだろうけど、同じこと思ってる人たくさんいるよ。もうみんなで春巻きのところ行って、もういいよ、大丈夫だよ、休むってことにして茨城帰って好きなことしよう、なんとかなるから、大丈夫だからって、言いたかった。
それが無理だとしても、あの日の前日にいきたい。
休ませてあげて欲しかったなぁ。コロナがあったのもあるけど、あんなやつれた姿見たことなくて。
ちょっと仕事に疲れちゃって表に姿を見せないだけで、地方の人口が少ない場所で好きなことして生きてる。動物と触れ合ったり、一から学んで大きい畑で色んな野菜育てたりね、それでいいのかもね。
そう無理にでも思い込まないと、やっていけないよ
たくさんの笑顔と素敵な思い出と、癒えることない大きい傷をみんなに残していったね
はーちゃんめ
会いたいよ、ばかやろう
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