話題:かまいたちの夜
第7章 海岸にて
真理の行動を咎め
喧嘩
謝りに行った透を
館の不気味な沈黙が
迎える
「真理ーっ!」
返事はない。
階段をかけ上がろうとした時
背後で、カタリ‥と音がした。
「透‥」
真理だ、真理の声だ
「ごめんなさい‥」
「いいんだよ。気にしちゃいないさ」
そう言いながら
振り返った、透
「ごめんなさい‥あなたの言うことを聞いていれば良かった‥」
真理がいた
宙に浮く真理
身体を大きな蜘蛛が八本の脚で抱え込む
血を垂らし
うなだれた
彼女の身体を離すと
勢い近付く大蜘蛛
次は、ぼくの番
終 最後の抱擁