〜波間のクラゲ〜
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2013/5/27 Mon 23:08
ビル・カニンガム&ニューヨーク〜彼に撮られる事こそがニューヨーカーのステータス〜

話題:好きな映画・オススメ映画
ポップでカラフルな
同作品のチラシが目に留まり
手に取り内容を読んで
是非、観たいと
公開を楽しみにしていた映画だ。

ファッションは好きだし
チラシから察するに、
間違いなく目を楽しませてくれそう、
っていう
ごく単純な動機と
何よりも、
これほどの長きに渡り
ニューヨークの
ストリート・スナップを撮り続けている
"超・有名なオジイさん"
=【ビル・カニンガム】氏
の存在を
これまで全く知らなかった自分って、
"さっぱりイケてない"
という焦りが
ワタシを映画館に向かわせた。

この
【ビル・カニンガム】氏に密着した
ドキュメンタリー映画なのだが、
82歳の彼が
ニューヨークの街を自転車で駆け巡り、
文字通りの日も風の日も
とり憑かれた様に追う、
奇抜で斬新
幾分かの勇気を要するであろうファッションは
期待通り、
観ているだけで相当
楽しい

そして、観る内に
この
【ビル・カニンガム】氏の虜になって行く。

ファッションをまとう者の
知名度や身分、
人種や性差は
彼にとっては完全にフラットで
あくまでも、
ファッションにのみ、
拘る。

ニューヨーク・タイムズ社での仕事振りや
人々とのコミュニケーションも
興味深く、
職人気質の人柄と
彼らしい人生の選択、
"生き方"には
敬服と感動しきり

報道写真家・福島菊次郎氏
にも通ずる所あり
(ドキュメンタリー・報道写真家 福島菊次郎90歳)

『ファッションとは、
何か?』

との問いに、

『ファッションとは
日々を生き抜く為の
鎧(よろい)だと思う。』

と答えた彼の眼差しは、
カメラのファインダー越しに
"ファッション"というモノを
愛でながら
それをまとう人々にも
存分に
愛情を注いでいるのだ、と感じた。

いつまでも
彼のチャーミングな笑顔が
心に残る

〜映画解説より〜
***************
ニューヨーク・タイムズ紙で人気ファッションコラムと社交コラムを担当する名物フォトグラファー、ビル・カニンガムを追ったドキュメンタリー。50年以上にわたりニューヨークの街角で毎日ファッショントレンドを撮影し、ニューヨーカーたちに愛されているカニンガム。しかし、親しい業界人ですら、そのプライベートを知る者はほとんどいないといわれている。そんなカニンガムに2年間にわたり密着し、カニンガムの知られざる私生活や仕事ぶりを映し出す。
**************


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