19/07/16 20:41 (:ポエム)
暗夜

自分には暖かい光は不釣り合いだと

気がつけば差し伸べられた手に背を向けて

冷え切った誰もいない通りを一人歩いていた

いたずらに気力だけを消耗する日々

そのくせ風に立ち向かう強さも 風に身をまかせる勇気もなくて

どっちつかずのままただ雨風に打たれてる

身動きすらできず その場にただ突っ立ったまま


歩き出さないことを暗闇のせいにした

部屋から出ないことを嵐のせいにした

少年時代からの終わりの見えない葛藤

あの頃から何一つ変わってないような気がして

いっそのことなにもかも無かったことにできたらどんなにかよいだろう

それでも柔らかな日差しでふと目覚めるように

誰かの呼びかけで寒さを忘れてしまうように

生きてるってじつはとても素晴らしい


突如思い至って気が向くままに寄り道をした

何とは無しに入ってみた薄暗いバー

似ているようで少しもそうではない人たちの集まり

そんなそれぞれに痛みを抱えた人々と酒を酌み交わす

空気を入れすぎてすでに破裂しそうな風船を

さらに押し広げるようにしてせり上がってくるなにか

言葉にしてしまうのは耐えられないような気がして

それでいて言葉にしなければ今にも自分が壊れてしまいそうで

そんな迷いの中今日も歩いてく

ただひたすらに答えが見つからない夜道を


※※※※※


ご無沙汰しております。

おそらくこの詩を書き始めたのは冬ごろだったと思います。

ところがダラダラと消したり加えたりを繰り返している間に、もう季節はすっかり夏に。

と言いたいところですが、明日ようやく梅雨明けが発表されるかどうかといった際どいところのようですね。

そんなことはさておきもう、見てくれている方もいないようですが、詩を書くのは好きなので今後も細々と続けていけたらと思っております。

ではまた。
2019/07/24 追記



* ← top#

-エムブロ-