俳優で歌手の菅田将暉の1年4ヶ月ぶりとなる2ndアルバム【LOVE(7/10発売)】初回生産限定盤DVDに収録される映像特典として、菅田君自身が初監督、主演には今作のジャケット写真撮影を手がけた俳優で盟友の太賀を起用したショートフィルム『クローバー』が収録されることが、わかった。 当初は曲の長さに合わせて5分ほどの映像を予定していたというが、最終的には47分に及ぶ“大作”となった。

楽曲は、プライベートでも親交の深いシンガー・ソングライターの石崎ひゅーいが作詞・作曲を担当。歌詞にこめられた思いを、菅田君がくみ取った。企画、プロデュース、監督、出演の4役をこなす多才ぶりを発揮して、人に踏まれるなど傷つけられることで誕生する四つ葉のクローバーに感銘を受け、「仲間たちとの足りないものを補おうとする日々は僕にとって宝物。そんな誰にも見せる必要のない日々を今のうちに残したい」と作業に取りかかり、構想から約半年かけて製作した。4月に行われた撮影では、せりふや動作はアドリブ中心だったという。

サラリーマンとして日々の生活を送るヨリトモ(太賀)は、上司や友人にもらったプレゼントをきっかけに、身の回りのものを大事にすることの大切さを知る。一つ一つを愛し続けることで、自分の愛したものや人で日々が彩られていく。

キャストには太賀をはじめ、永嶋柊吾、石崎ひゅーい、監督を務めた菅田君自身も名を連ね、せりふや動作などはエチュード中心で行われた。監督補佐は、宇多田ヒカルやSuchmosなど多くのMVを手がけ、数々の賞を受賞している山田健人氏、スタイリストは伊賀大介氏と、いずれも親交のある気心知れたキャスト、スタッフと一緒に作品を作り上げた。

今回の発表とあわせてアルバム購入者特典のビジュアルも公開された。


▽菅田将暉コメント
数年前、「クローバー」という曲をひゅーいくんが弾き語りしてくれました。
描いてくれたその世界は、まさに自分そのもので、
はたまた成りたい自分そのもので、いたく感動したのを覚えています。
その後、四つ葉のクローバーについて調べていく中で、
彼らは、日があまり当たらない所や人によく踏まれる所に出来るということを知りました。
その足りないものを補おうとする姿は、まさに奇跡だなと思いました。
そしてその哲学を共有できた仲間たちとの、足りないものを補おうとする日々は僕にとって宝物です。というかそれが全てなんです。
そんな誰にも見せる必要のない日々を今のうちに残したい、
と制作に取り掛かりました。
5分のつもりで書いたものがいつのまにか50分近い作品に
なってしまいましたが、もしよろしければ見て下さい。
菅田将暉

▽太賀コメント
菅田将暉の表現者としての変遷は、友人としても勇気付けられるものがあります。出会って10年近く経ちますが、いつの日も変わらず、モノづくりの話で気づいたら朝になります。
とはいえ、そんな彼がまさか監督をやるなんて。さすがに想像もしてませんでしたが、想像してみたそれ以上に特別な撮影になりました。
将暉のために、ひゅーい君が書き下ろした「クローバー」は優しく、素朴で、とても彼に似合っている。初めて聴いた時、僕はこの歌をよく知っているような気がしました。そして、なんだか元気がでました。僕にとって、彼は人生の陽だまりです。そんな彼のこの歌が、誰かにとって、ありふれた日常を照らす陽だまりになりますように。