近未来、セレブのかかった病気のウィルスが商品として大流行して同じ病気にかかって恍惚するファンだらけの世界。
主人公シドはセレブのウィルスを感染力をなくして改造したものをファンに注射する会社の社員。
ある日たまたま自分の大好きなセルブの金髪のちゃんねーのかかったウィルスを回収する係になり、そこで我慢出来なくなってこっそり自分に注射したら、翌日セレブが突然死するわ自分の具合の悪さも予想してたより遥かにひどくなってるわで、どうやらただのウィルスじゃないと気づいて…という話。
うげーうげー気持ち悪いといいながら、なんだかんだ飽きずに見れました。
世界観が意外としっかりして面白かったし。
皆が大好きなセレブのかかった病気を買って感染して、あのセレブと同じ病気だやったぁ!と喜ぶファンがATARIMAEだったり、セレブの細胞を培養して作ったセレブ肉(分厚い湯葉に似てる)がお肉屋にセレブの顔写真つきで表示されズラリと並んでるのを皆買い求めていたりと、おかしな偏執狂だらけの世界です。
セレブにかかったウィルスを解析機をかけると歪んだ人間の顔として現れて正体がわかるのが特に印象的だったなあ。
主人公はずっと病気でしんどそうで、見てるこっちも具合が悪くなりそうでした。
それと、やたら注射する場面がドアップで何回も出てくるので、先端恐怖症と注射嫌いの人がみたら拷問のような映画だと思うので注意。
ラストは思ったよりカタルシスが発散されなかったし、セレブのちゃんねーはお気の毒だったけど、まあ主人公が幸せならいいんじゃない?(白目)
(´Д` )
スキャナーズの監督の息子さんだったのもあって観た映画。
悪趣味な世界観を気持ち悪いと思いながら楽しめる人向けです。
壁も床も家具も真っ白な部屋みたら、しばらくこの映画をモヤモヤしながら思い出すかも…ちょっと嫌だなあ。
話題:今日観た映画
パパさんの映画。こっちも見たかったけど、うちの近隣じゃ取り扱ってないみたい。残念。