螺旋状に突っ走って死にたいプロフィール
2019/3/21 Thu 11:19
バイバイ39


話題:コンドーム

「あなたは私の守護者」

昔々あるところに純粋無垢な少年がおったそうな

彼はスクスクとピュアピュアに育ち
思春期を迎えた

14歳

彼は早く大人になりたかった

友達数人とコンビニでコンドームを買い
分け合って財布に入れた
こうするとお金が増えるんだぜ、と誰かが言った
使ったら報告だからな!とまた誰かが言った

少年はなんだか嬉しかった
悪く言えば、浅はかなクソガキどもの大人ぶった児戯

良く言えば青春の一ページ


そのコンドームは少年の心の支えとなる
財布に入っていることで安心する
少年は大人になっていく
それでも財布にはその時のコンドームが入っている
それはコンドームであって、少年の思い出であって、少年の一部になる

少年にやがて彼女ができて
性行為を行う時も、そのコンドームは使わなかった
そのコンドームは使うものではなく、少年のそばにあるべきものなのだ

ある日ふと財布からコンドームを取り出すと

破れていた

少年は泣いた
ワンワン泣いた

形あるものはいつか壊れて廃れていく
でも思い出は永遠なのだ
本人達が忘れない限り

彼は、新しいコンドームを買い、それを財布に入れる
使うことがないコンドーム
それは新しい思い出であり、あの日の思い出を引き継いだものでもある
コンドームが守るのは身体だけじゃない
性病や望まぬ妊娠を防ぐためにあるのではない

コンドームは少年の守護者として
いつも財布の中に鎮座しているのだ



という話をして、感動させようとさせたことあるんだけど、侮蔑した目で見られた記憶があります

何をトチ狂ったのか、駅の改札で財布の中身ぶちまけたことあるんですけど、コンドーム飛び出したんですよ
慌てて拾ったんですけど、その時は意中の人とデート中でしてね
あ、終わったって思ったよね

冷たかったもん目が
熱々の鍋ですら凍るレベル

それ以来財布にはガーディアンは忍ばせていない
もう俺も立派な大人
思い出は心の中に

心のコンドーム
みんなも大切にしてください


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