螺旋状に突っ走って死にたいプロフィール
2013/8/31 Sat 01:30
裏側


話題:詩


なぜ自ら死ぬのか問うた時

他に方法を知らないからと言われて


何も言うことができなかった


彼女の家族のうち

彼女以外は自殺した






深夜徘徊をして車を盗んだ少年が

海に落ちて死んだとき


彼の弟は夢の中だった



小学生の少女が

カッターを腹に突き刺して
内臓を引きずり出し苦しみながら死んだころ



彼女をいじめていたクラスメイトは

アイスを食べながらテレビを見てた




朝家族が起こしに行くと

冷たくなっていたあいつは

二十歳になる前に

過労死なんてしやがった




誰かが死んでいるとき


誰かが笑っている



俺が笑っているときに


誰かが死んでいる



俺が死ぬときも


誰かが笑っている






そうやって繰り返していく

歴史はこうしてできていく



それでも見知らぬ誰かのために

祈ることが悪いことか


祈る暇があるのなら身体を

動かすべきなのか




笑うことがいけないのか

楽しんではいけないのか



誰かが死んでいるからか


誰かが苦しんでいるからか


幸福と不幸の

調整作用がわからない

楽しいことと苦しみの

代替効果がわからない



許したからといって

許されるとは限らない



殺さないからといって

殺されないとは限らない



俺が死んだって

誰かが笑うとは限らない

誰かが泣くとは限らない



こうやって考えているときに


誰かが何かをしている


笑っている人

泣いている人

怒っている人



誰かが不幸なとき
誰かが幸福とは限らない


幸福がなにかがわからない


だから俺は笑うしかない


どいつもこいつも

生きてしまえ


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