とらうさ
うさとらの小咄
twitter(@ur0g)



01
June
Wed

no.009

ごきげんよう どうかしたんだろ?顔を見れば一瞬でわかるよ
千里眼千里眼?めっそうないです

→虎徹が兎の様子が変なことに気づいて声をかける→なんでもないとごまかす


退屈ガール 恵まれたいのかい判定は審議の連続で

→鏑木家が羨ましい。愛(恋愛対象)が欲しい(得に虎徹からの。本人自覚なし)楓(家族愛)が自分なんかよりも上の地位であると考える


ヴィーナスサステイン 踊る街並み Perfectly,Euphoria!

→ざわざわ荒れるバニーの心情


なんでもないような言葉で泣いたりするし

→虎徹が親としてバニーを励ます→嬉しいけど、複雑。(親がいないから愛情は嬉しいけど、彼との結末は恋人を望む)


ほら 僕たちなんて十分適度にドラマチックさ

→ドラマのような無謀な恋


軽くスーパースター

→複雑で落ち込むバニの気持ちも彼の一言で救われたようになるヒーローのような存在。

オリオンをなぞる こんな深い夜つながりたい 離されたい つまり半信半疑あっちこっち

→虎徹の事を考える。彼とはつながりたいけど、親がいない自分からしたら理想のその家庭を壊したくない気持ちで揺れる。


新未来を願う 空前絶後の
言葉がもし もし紡げるなら 時間が止まるよ 「ココデオワルハズガナイノニ」

→恋人達としての未来を望む→今までに前例のないような言葉(告白)が紡げるなら、今までの時間がとまり、新しい時間が動き出す→ココデオワルハズガナイノニ(たとえ自分の事が好きだと聞かされても決して差別したり、突き放さない人、そんなに小さい人じゃないとわかりきっていた事に気づく


最新の技術に関した盛大な発表に乾杯
千里眼千里眼? 今はなんとも 退屈ガール 歌を歌うのかい オーディエンスは至って居なくてもいい

→仕事明けに飲む→歌を歌う=セックス→オーディエンスはいなくてもいい=二人きりで


ヴィーナスサステイン 確かな感動 Perfectly,Euphoria!

→体を繋げた喜び


切っても切れないんだ いい加減そろそろわかってよ

→自分が虎に抱く感情は簡単に消化できるものじゃない≠彼の家族にはなれないしそれ以上(娘)にもなれないし、その気持ちを断ち切る術がない

さあ 右手を伸ばして 暗い闇の底 お宝の探し 軽くテンションMAX

→性交渉→軽くエクスタシー


最後に笑えるぐらいの青春を
夢を見て 恋をして あきれ返るような日々を謳う

→子持ちで安々とケガ(恋愛の深みにはまること)が出来ないと切なく笑う彼に最後の青春を(彼の最後の人という意味でも)


ナイフを持つ その、本当の意味が
あなたにもし、もしわかるのなら すごく嬉しいんだ

→両親の復習・刺のある物言い、彼にやつあたるすべてのことは結論彼が好きだからであること、それを言葉にしなくても理解してもらえればいい


何度よろけて 倒れたおしても
さっき立ったんだし立てないわけがないよ

→虎に何回断られようとももめげませんバニーちゃん


光る声は 軽くなって 宙に浮いて なるべくって 遠くへ

→両思い成立


新未来を願い 空前絶後の
言葉がもし もし紡げるなら 時間が止まるよ

→1番のサビで思ってるだけだった気持ちを正直に言う


オリオンをなぞる こんな深い夜に
僕がいて あなたがいて それだけで 十分かな

→受け入れてくれた彼だけ居れば十分


新未来を願う 空前絶後の
言葉がもし もし紡げるなら一緒に飛ばそうよ

→愛し合う兎虎
(お互いの人生観にない恋愛【ホモ】、世間的に反した恋愛だけど、一緒に生きていく)


昨日までをちゃんと愛して 見たことない景色を見るよ
「ココデオワルハズガナイノニ」
→過去(両親)の事がなければ虎にも出会って無かったから(じゃなければ多分会社に入ってない)、それも含めて怨んでいた過去も愛して、けどそれに捕われないで前向きに生きる

最後の「ココデオワルハズガナイノニ」は生涯共にの意。








16
May
Mon

no.008

「オジサン」
「んー?」
「トレーニングに内腿の強化でも入れたらどうですか」
「え、なーんで」
「精力増強するらしいです」
「ハァ?」
「オジサンもう歳ですから」
「ばっか!おま、まだ現役だよ」
「なにを言うかと思えば」
「なんだよ」
「この間途中で使い物にならなくなったじゃないですか」
「ち、ちがう!あれはノーカウント!」
「はぁ?」
「お前がっ、強く握るから」
「一回で使い物にならないんですか」
「…」
「これだからオジサンは」
「だあ!お前がうますぎんだろーが!」
「え」
「あ?」
「いや、なにも」
「なんだよ」
「なんでもないです」





15
May
Sun

no.007

おじさん、

また。まただ。何かにうなされた夜は、こうして、オジサンと呼んで汗が滲んだ手で腰あたりに触る。俺は端からどこかに行こうとはしないし、思いもしないのに、こうしてこいつの湿った手が俺の体をホールドする。おじさん、おじさん、と連呼する声は少しでも自重しているのか小さめに響く。いつもの可愛くない後輩の面影はどこにいったのか、完全に俺の腰を固定しているのに、いつまでも呼ぶ。俺が何か言ってやるまでこうして時間が経つ。背中を向けていたのを反転させれば、奴の手の力は強まって、また、おじさん、と呟く。寝ろよ、と腕を奴に回し返すと、額、瞼、鼻、とキスが降りて、最終的に呼吸をふさがれる。何かにうなされる日は、いつも息苦しい夜。





13
May
Fri

no.006


聞き慣れた音と同時に、ジャケットのポケットの振動を確認する。初期設定のままの着信音とバイブレーションが右のポケットで主張すり。リストから鳴るコールでは無い為、仕事では無い事は確実であり、それをゆっくりとポケットから取り出す。

普段あまり鳴らない携帯が鳴る時は、決まって2つしかない。会社からの定期的な何の変哲もない業務連絡、あとはどこかのオジサンからのお節介。

開いてみたらメールの相手は後者であり、若干の鬱陶しさを噛み殺し開く。
何度も何度も断ってきた内容とまったく同じものを懲りずに送って来るその内容は、飯ちゃんと食ってるか、から始まり、暖かくして寝ろよ、歯磨けよ、ちゃんと寝てるか、暇か、暇か、暇か、暇、暇暇暇。くだらないお節介と返し様の無いメール10割。今日に限っては、今暇か?と。

メールを閉じようとしたその時、着信音が再びけたたましく鳴る。ディスプレイには「虎徹」と表示されている。本当にどれだけこの人は暇なのか。ため息と同時に通話ボタンを押す。

スピーカーから響く大きな声、思わず耳元から遠ざけるが、それでも耳に入る彼の声。

「切りますよ」

「ちょ!ちょ、ちょ!」

「なんですか」

「切るな、切るな」

いまだに大きな声で制止する声が空気を揺らす。少し向こうの声量が落ち着いてから耳元に携帯を戻す。

「で」

「いや、で、って!」

「何か用があったんじゃないんですか」

「いや、用っていうか」

「本当切りますよ」

「てか、メール見てねえの」

「見ましたけど」

「見たんなら返事くれよ!」

「なんでですか」

「なんで、っておま」

彼のうるさい声の後ろでは、がや、としていて特徴的なアナウンスが聞こえる。駅かなにかの。それと彼の普段履いている靴の音。

「もしかしたらですけど、」

「んー?」

「オジサンは僕の事が好きなんですか」

「はあー?ナニ言ってんの」

「いや、気持ち悪いから止めて下さい」

「いやいやいやいや、んなワケねぇだろ」

「それはこちらとしても助かります」

ジリリリリ、とうるさい彼の声が聞こえなくなる程のブザー音が鳴っているのが聞こえる。やはり駅の様だ。

「いま、どこ」

「?」

「そっち向かってんだわ」

「なぜ」

「飯、行こう」

「…」

時折彼は誰かにぶつかるのか、すいません、と小さく謝る声が聞こえる。(小さい声も出せるなら普段からそれをお願いしたい所だ)

「なに食いたい?」

「行きませんよ、何言ってるんですか」

「じゃあー、お前んちで何か作ってやるよ」

「結構です、入れませんから」

「あ、悪い」

電車に乗り込むから、と一方的に通話を切られてしまった。ツー、と機械的な音を数回聞いたあと、携帯を耳から離し元あった右ポケットに戻す。けれど、戻したばっかりの携帯が再び奮え、メールの着信を知らせる。

パートナーとしては愛してる!バニーちゃん!

その一文だけが訳のわからない絵文字と一緒に届いた。

「冗談じゃない」

そのままテーブルに投げ置いて、目を閉じた。それは近い未来に。

Many a true word is spoken in jest.






12
May
Thu

no.005


もう幾度目か、触り慣れた彼の肩に手を掛ける。さっきまで熱いくらいだった彼の体は冷えきっていて、まだ熱を持っている自分の手の平に冷えた感覚が広がる。浮き上がる肩甲骨、背骨、脇腹、全てをそのままに自分に背を向けている彼を揺さぶる。低くうねる声はいつもよりかすれ気味に響く。

「オジサン、」

「んぁ、」

見るだけで芯を熱くさせる要因になるうっすらと湿って張り付くうなじの髪。自分の事を途切れる事なく呼ぶ彼に欲情した時にはまだ濡れていなかったその髪。今は全ておろされて、纏わり付いている。

きっかけはどうとか、そういうのは無かった気がするが、彼も最初は抵抗こそしたものの、大人しく差し出してくれたのだ。あまりにもアッサリな彼に少しそっちの路線を疑ったりもしたが、はじめての反応を見る限りそうでは無いと、思う。

ぐるん、と彼の肩を引いて反転させる。トレーニングをまともにこなさない彼の体は筋肉質ではあるが、それは同じメニューをこなす自分と比べると大層貧弱にも見える。女性の様に細い腰、太ももからふくらはぎ、それこそ肩幅は広くとも同様細い腕。それはそれは簡単にこちらを向かせる事の出来るくらいで。

「風邪ひきます、シーツに入ってください」

「ん、悪い」

「いえ」

熱い、とシーツを避けていた彼をシーツに誘導する。それと同時進行で彼の首下に通す。彼がもぞ、とシーツの中で体を揺らして、ついでに、ふ、と鼻で笑った。男が男にこういうの(実質腕枕)はナシなのか、腕の中の彼は鼻を鳴らした。

「抜きますか」

「あ?」

「いや、なんでもないです」

彼は口端を少し上げてる。否定の言葉が出るのかと、少し構えると、腕に乗った頭が少し上がって離れ、腕の付け根辺り、首元に顔を埋めるよう寄せてきた。

いつも自分を子供扱いしてお節介を焼く彼の優しさに甘えて、事実を作り上げた。たとえそれに、その行為に意味がなくても、彼は抱かれ、彼を抱いたのだから。

彼に、意味などなくても。



A good beginning makes a good ending.

そう思い、甘える自分の甘さ。







04
May
Wed

no.004

All's well that ends well.


いつの間にか床に背中がつき、便利な両腕は他人の左手に拘束され、便利な両足はみっともなく開かれ間に体が滑り込む。

数十分前に可愛い可愛いうさぎをからかったら、発情した。

何か事につけて、オジサンが悪いオジサンが悪いと口にするだけですべて責任転嫁されてしまった。自分で言ってアレだが、こんな"オジサン"の何処に発情するポイントがあったのかと。ま、結局結論に至るまでにそう時間はかからなかった。彼は俺のようなオジサンに発情している訳ではなく、ただの処理として使われているのだと。こんなオジサン相手じゃなくたって他にいくらでもかわいこちゃんはいくらでもいるからだ。だからといってこれが初めて至る行為ではない。どういった回路のスイッチが入ってコレに至るのかは知らないが、今に始まった事ではないのは確か。

まぁ、ここは人生の先輩が可愛い可愛い子うさぎちゃんの為に折れてやる。(そんな簡単にケツを差し出して大丈夫なのか、とかは考えないでおく)







「オジサン、」

「んぁ、」

熱い時間は数分前に切れ、怠い体を揺らされ、肩に熱っぽい手がかかる。身ぐるみ剥がされたままで彼に背中を向けていた体をぐるんと回転させられる。

「風邪ひきます、シーツに入ってください」

「ん、悪い」

「いえ」

同じトレーニングメニューなのにやや筋肉の質が上々の彼の腕(オジサンは歳だからたまにサボるの)が首の下に滑り込む。堅苦しい野郎の腕なのに少し心地好いと思ってしまい、つい鼻で笑ってしまった。女がコレをして欲しがる理由が少しだけど、解った気がしたからだ。

「抜きますか」

「あ?」

「いや、なんでもないです」

俺が鼻で笑ったのを変な風に捉えたのか、そんな事を言った。そんな事はないと口で言うのはシャクだから、目の前の彼の首元に顔を寄せた。



たとえ、彼の欲のはけ口だろうと、いつもと違う彼が見れるからいいかもしれないと思いながら意識を手放した。





03
May
Tue

no.003

湿った空気とやわらかい感覚と水音が微かに響くバスルーム。

さっきまで止む気配のないシャワーがタイルを打っていたのに、今やその面影なく、蛇口から滴る水だけ。響く音は本来の意味とは別に濡れっぽく聞こえる。

「ちょっと、オジサン」

「ん、」

バスタブに半分浸かった(正しくは溺れている)状態で、半分意識を持って行かれてるソレに声をかける。水中の中で発した音が気泡となって水面を揺らした。曖昧ではっきりしない返事にもう一度声をかけながら肩に触れる。

「オジサン」

「んー、」

「こんな所で寝たら溺れますよ」

「ん」

触れた肩は少し冷えていて、濡れていたはずであろう髪も乾きはじめている。歯を磨く途中だったのか、はたまた歯を磨こうとしてたのか左手に握られたままの歯ブラシが視界に入って、口から息が漏れる。所謂溜息。

「オジサン、寝るなら上がって下さい」

ぶっ飛びそうな意識でブラシを握った左手を持ち上げて、ぶくぶくと気泡を生産する。少ししてまたその左手はバスタブ外にだらんと落ちる。どうにでも歯を磨きたいみたいだが、飛びかけた意識に勝てる筈もなく、ブラシはぶらぶらと左手にホールドされたまま。いつまでたってもシャワーが空かないので、仕方なく腕を捲る。たった今仕事を終えて(コンビでなくたってオジサンと違って仕事はあるのだ)帰宅したというのにこれじゃあいつまでたってもシャワーを浴びることが出来ない。疲れを流して早く眠りにつきたいというのに。
彼の左手から歯ブラシを取り上げて、半分沈んだ顔を無理矢理上げさせる。バスタブに顔をもたれ掛けて仰向けにする。なんとまあしまりのない顔が大口を開けている。

「僕が磨きますから、それでいいですね」

ちら、っと薄目に開いた目が弧型に曲がって笑った。あー、と適当な返事をして、寒いのかバスタブの外に出されていた左手を湯舟の中に沈めた。

もうそんなに湯舟だって温かくないでしょう

しゃこしゃこと規則的に鳴る音と水音とやわらかい空気と、歯磨き粉が喉に詰まった時のオジサンの嗚咽が響くバスルーム、いったいいつになったらシャワーを浴びることができるのか、本日二回目の溜息を吐いた。

ほら、オジサン、イーってしてください







03
May
Tue

no.002

「オジサン」

「あ?」

「僕が命の恩人って事忘れないで下さいよ」

「命の恩人だぁ?いきなり何」

「忘れたんですか」

「なに言ってんだよ」

「御姫様だっこされたのは何処の誰でしたっけ」

「…」

「…」

「性格悪いなお前」

「何とでも言ってください」

「あ、アレかお前」

「?」

「構って欲しいんだな」

「何言ってるんですか、寝言は寝て言ってください」

「バニーちゃんよぉ、寂しくて死んじゃうってか」

「…」

「なんだよ」

「オジサン、覚悟しといてくださいね」

「なにが、覚悟?」

「今夜ですよ、今夜」

「え」





02
May
Mon

no.001

虎「ぴょこぴょこ跳ねてお耳が長い、可愛いうさぎちゃんみたいだな」

兎「僕はバニーじゃない、バーナビーです。僕がバニーなら、あなたオジサンはコタツですね」

虎「…」





02
May
Mon

no.うさとら

テスト

タイガーアンドバニーのなんにでもマヨネーズをかける方虎徹です





02
May
Mon

no.うさとら

テスト

僕はバニーじゃない、バーナビーです!






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