Schwarzer Notizen

2021.3.7 Sun 11:15 :呟きと戯言
呪術の話というか夏油

前回の続き。
続きなので原作14巻まで+0巻の話になりますし、夏油に触れるので0巻の内容に触れます。未読の方は完全にネタバレしますので、ご注意ください。
(15巻とキャラブック販売されましたが、そこには触れません)



さて、夏油の話をしようと思います。

夏油は推しとはちょっと違うんだけど、気になる存在。
それは何故かっていうのを考えた結果としては、夏油の行動は絶対に「悪」なんだけどその考え方も解らなくない、ということ。
端的に言うと、私が夏油だったら、全く同じ判断をするだろうと思っているのです。

呪いのない世界にしたいという九十九嬢の話を聞いて
「じゃあ非術師を皆殺しにすればいいじゃないですか」
と無意識に発言しているのは夏油の正義の道標が方向を変えただけで、自然な流れではある。

非術師がいなくなれば呪いは生まれない。
呪いが無くなれば、助けるとか、助けられなかった後悔とか、仲間が死んでいく悲しみとか、そういう全ての感情を巻き込んだ変な正義心も必要なくなるから、こんな思いはしなくて済む。
こんな思いをしなくて済むなら、猿は殺せばいい。
九十九嬢もどちらかを選択するのは君だ、と言っていますし、夏油は選択したわけです。
とても真面目な夏油だからこそ、考えなくてもよかったことを真剣に考え、真正面から受け止め過ぎた。


その、結末。



なんだろうなぁ、と思ったのです。

夏油の中で怪しかった本音と建前のバランスは、
天内が殺されて遺体を抱えて佇む五条先生に、「コイツら殺すか?」と問い掛けられて、夏油は一旦(この段階では至極真っ当)「意味がない」と応えている。
けれど、ここが境目になりギリギリで保っていた夏油の「正義」に対する倫理観は、自分に対しての正しさ、にシフトしていく。

こういう一連の流れを見ていくと、仮に私が夏油傑ならやはり同じ流れに添うのだろうな、と思った次第。


何故、こんなに夏油を語ったのか(笑)
終わりが来たときに、また何か語れるといいですね。

お付き合いありがとうございました!


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