スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

日本で医者になるには2

海外の医学部を卒業して、日本で臨床医として働こうとした場合、まず厚生労働省の審査を通過しないといけません。

 

 

その審査によって、医師国家試験(本試験)、もしくは医師国家予備試験(予備試験)からの受験かを決めることになります。

 

 

その際、最初に重要になってくるのが、卒業した医学部のカリキュラムが、厚生労働省の要求する基準を満たすかどうかです、

 

 

具体的には、以下のサイトで確認できます。

http://www.mhlw.go.jp/topics/2005/10/tp1005-1.html

 

 

アメリカ、イギリスの大学の医学部を卒業した場合には本試験から受験できるケースが多いようです。

 

 

一方フィリピンやキューバ、中国の医学部を卒業した場合、カリキュラムの基準値を満たさないことから、予備試験の資格すら与えられないそうです。

 

 

 

東欧の医学部を卒業した時、カリキュラムの基準を満たしているため、最低でも予備試験は受験できますが、本試験の資格が与えられるかどうかは、前例が少ないので未知数です。

 

 

ただし、ハンガリーのセンメルワイス大学医学部の卒業生が、本試験の受験資格を与えられ、日本で医者になったという前例はあります。(資格を与えられるまで数年かかったそうです。)

 

日本で医者になるには1

海外の大学の医学部を卒業後、日本で臨床医として働くには、医師国家試験に合格して、その後臨床研修を終わらせなければいけません。

 

 

しかし、東欧の大学の医学部を考えたとき、それは一筋縄ではいかないようです。

 

 

海外の大学の医学部出身者が日本の医師国家試験を受験する時には、まず厚生労働省に個別に申請を出さなくてはいけません。

 

 

そして、厚生労働省がその申請者を個別に審査して、受験資格を与えることになります。その時の審査結果には、主に次の3パターンがあります。

 

 

1、医師国家試験からの受験が認められる。

2、医師国家予備試験からの受験が認められる。

3、医師国家予備試験の受験すら認められない。

 

 

 ここで、医師国家予備試験とは、医師国家試験の受験資格が与えられなかった者が、その受験資格を得るための試験です。

 

 

その判定基準は

     卒業した大学のカリキュラム

     医学部在学中の成績

     医学部を卒業した国の医師免許の有無

 

厚生労働省HPによる情報によると、極めて曖昧な表現ですが、要するに上に挙げた項目に関する条件を満たすことが重要になります。

 

なお、厚生労働省の審査の基準は以下のリンクの通りです(PCページ)

http://www.mhlw.go.jp/topics/2005/10/tp1005-1.html

卒業後の進路

医学部留学を考えている人にとって、最大の関心事のひとつは、卒業後の進路についてではないでしょうか。

 

 

東欧の医学部を卒業した後、臨床医として働こうとした場合、働く地域は主に次のように分けられると思います。

 

     現地で医者になる

     他のEU加盟国で医者になる

     アメリカで医者になる

     日本で医者になる

     発展途上国で医者になる

 

大雑把にはこのようになりますが、日本人が東欧の医学部を卒業した時、上に挙げたどの選択肢も一筋縄じゃいかないようです。

 

 

 

 EU圏内やアメリカ、そして日本などの先進国で臨床医として活動する場合には、その国で医師免許を習得し、臨床研修を終えなければいけません。そして、EUやアメリカの場合は労働ビザを習得する必要があります。

 

 

国境なき医師団などの組織に所属し、発展途上国で医療行為をするには数年の臨床経験を積む必要があります。

 

 

これらのハードルが、東欧の医学部卒業生には立ちはだかることになります。(医学部を卒業して医者として働けなければ洒落になりません)

 

 

ちなみに、東欧の医学部卒業後に受ける医師免許試験に受かれば、EUの医師免許として認められるため、EU圏内で医師免許が有効になるそうです。

 

東欧へ医学部留学するメリット・デメリット

東ヨーロッパの国立大学とは、具体的にはハンガリー・チェコ・スロバキア・ブルガリア・ルーマニアの国々の大学を指しますが、これらの国の医学部へ留学しようとしたときの、メリットとデメリットを自分なりにまとめてみました。

 

 前回と内容が重複してしまいますが、メリットとしては、

     英語で医学を学べる

     異文化に身をおいて修学できる

     日本の国立大学とほとんど変わらない学費で修学できる

     入学試験のハードルが、日本のもの程高くない

     エージェントを利用すれば、日本人対象のさまざまなサポートが受けられる

 

 

一方デメリットとしては、

     日本で医者になれる確証がない

     卒業するのが困難(途中退学者が多い)

     日本のエージェントを利用したときの、サポート費用が高額

     現地の情勢や医療水準に不安がある

 

 

といったことが挙げられます。

 

 

私個人の意見としては、将来医者になって発展途上国や世界中の国で活動したいと思っているので、異文化環境に身をおいて英語で医学を学べると聞いただけで、胸が躍るようにワクワクします。

 

 

しかし、一方ではやはり、東欧の国は日本ほど医療水準が高くなく、現地の大学には医学を修めるだけの十分な設備、留学生側のニーズに応える教育制度があるのかといった心配もあります。

 

 

おそらく、私以外にも海外の医学部を進路として検討されている方は、このような心配や卒業後の進路について関心を持たれているかもしれません。しかし、やはり情報が少なくわからないことが多いというのが現状だと思います。

東ヨーロッパの医学部

医者になりたいと思った時、日本の大学の医学部を卒業するだけではなく、海外の大学の医学部を卒業して医者になるという選択肢があるということを初めて意識しました。 

 

 

 将来的に、国境を越えて活躍したいという夢を持っている人なら、英語で医学を学び、異文化環境で修学できるのは大きな魅力的なのではないかと思えます。

 

 

 英語で医学を学べる国や地域は大雑把に挙げてみても色々あります。

 

 

例えば、イギリスやオーストラリア、アメリカやカナダなどの北米、フィリピンやマレーシアなどの東南アジア諸国、そして、ハンガリーやチェコなどの東ヨーロッパの国々です。

 

 

 近年ネットサーフィンをしていて、その中でも情報が得られるのは、東ヨーロッパの国立大学の医学部です。

その理由は、

 

     英語での医学プログラムがある。

     学費・生活費が安い

     学部生として入学できる。(つまり、高卒で行ける)

     大学によっては日本のエージェント(斡旋業者)を通じて、日本で受験できる

     入学試験が日本の医学部程難関ではない

     現地の医学部卒業後、日本で医者になった人の前例がある

 

というところにあるようですね。

 

 

医学生として東欧へ留学するというのはまだまだ前例が少ないため、情報も少ないです。その上、東欧の医学部へ留学するにはデメリットと呼べるような問題点も少なからず見つかります。

 

 

しかし、日本から東欧の医学部へ留学する学生の数は年々増えているそうです。数年後には、医者になる選択肢として、海外の医学部を考えるということは当たり前になっているかもしれません。
前の記事へ 次の記事へ