忠誠と栄光 SS落書き帳


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2018.7.31 [Tue]
戦場の非情
魔術師は倒れた少女よりも、
どこかで自分を狙っているはずの敵にまず意識を向けた。

今の狙撃には、防御なしで受ければ人を殺せるだけの威力が籠っていた。

あの少女は、「戦いは得意ではない」と自分でも言っていた。
先日の戦でも目立つ動きをしていた様子はない。

さして高い戦闘能力も持たない兵士。
それが先ほどの攻撃をまともに受けた。

おそらくもう生きてはいないだろう。


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